色、いろいろの七十二候

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立春の色

梅
梅と目白

画/柴田美佳

立春

(りっしゅん)

2/4 ~ 2/18
春の始まり。旧暦で立春は新年の始まりとされています。当時の名残から、今でも年賀状に「迎春」という言葉が使われています。立春以降に初めて吹く南寄りの強い風を「春一番」と呼びます。

こよみの色

薄香(うすこう)

生薬や香辛料として、またかぐわしい香りのする香木の丁字を染料に用いた色の一つ。香という染色名は、香料で染めたことに由来しており、平安時代は香を大切にしたので、香色は愛用され、文学にもたびたび登場しました。香木で染めた生成り色の微かな色味は、どこからともなく漂う丁子(ちょうじ)の香りのよう。
  • 東風解凍(はるかぜこおりをとく)

    2/4 ~ 2/8梅

    「節分」とは、季節が移り変わる時のこと。今では<立春>の前日、その年越しの夜をさす言葉になり、“鬼は外、福は内”の声と共に豆を撒きます。年賀状を立春に合わせ『立春大吉』と記して送る──どこか春の匂いがしていい感じです。

    こよみの色

    菜の花(なのはな)

    油菜(あぶらな)の花色のような、明るく鮮やかな黄色のこと。別に『菜種色(なたねいろ)』とも呼ばれましたが、菜種油の色にちなんだ『菜種油色(なたねあぶらいろ)』も『菜種色』と呼ばれていたため、混乱を避けて『菜の花色』と呼ばれるようになったようです。

    ふきのとう
    季節の一皿
    ふきのとうの天ぷら

  • 黄鶯睍睆(うぐいすなく)

    2/9 ~ 2/13うぐいす

    ウグイスは、別名「春告鳥」と呼ばれ、さえずりが美しいとされる日本三鳴鳥の一つです。警戒心が強く、声は聞こえども姿を見せない鳥です。“ホーホケキョ”と鳴くのは、実はオス。接近する他の鳥に対する縄張り宣言といわれます。

    こよみの色

    卵色

    玉子色とも書きます。鶏卵の黄身のような少し赤みを帯びた黄色のこと。江戸時代前期から染色の色として用いられるようになり、中期ごろに着物の色として流行した。また、鶏卵の殻の色で、やや茶色みがかった白をいう場合もあるが、それは「鳥の子色」といいます。

    大根
    季節の一皿
    冬の根菜でけんちん汁

  • 魚上氷(うおこおりをいずる)

    2/14 ~ 2/18魚

    春の気配を感じた魚が、氷の間から飛び出る、とは、中国古代の天文学に出てくる話だとか。日本人には少し想像しがたいものがあります。温かくなった水の中に魚の姿が見え始める頃、と解した方が、私たちには、すっきりしそうです。

    こよみの色

    菜種油(なたねゆ)

    12月8日の誕生色。緑みがかった黄褐色。菜種油の色に似ていることから名付けられました。江戸時代には「油色」と呼ばれていました。

    卯の花
    季節の一皿
    卯の花のおやき