住まいのグラフィティ南信州の平屋 新井建築工房+設計同人NEXT

住まいのグラフィティ

Vol.40  南信州の平屋
新井建築工房+設計同人NEXT

ご夫婦二人の平屋の家。リビングダイニングを中心として、書斎リビングや和室、インナーデッキ等をゆったりと繋ぎ、それぞれの居場所が曖昧に成立していく。個人と夫婦生活の間を行ったり来たりするプランを目指した。
長野県の南部の飯田市は実は気候が厳しく、夏40℃、冬場の晴天率は高いが-10℃を記録する。都合、50℃の気温差に対応する家造りが求められる。
道路に面する開口部は不在時の換気も出来る地窓と組み合わせた大開口よりの日射の取得を期待している。実際の生活でも地窓を開けたままで外出されてこちらが心配するが、これも地域コミュニティの目が行き届く地方の生活の豊かさの一つ。家の真ん中にあるインナーデッキはご主人の喫煙コーナーとして最高の居場所になっている。
木材は南信州の地域材100%使用。暖房は冬場の晴天率の高さを最大限活用するびおソーラーと、森林資源を活かす薪ストーブを採用した。

新井 優

南信州の平屋 新井建築工房+設計同人NEXTのリビング

屋根形状そのままの室内空間 それぞれのスペースが緩やかにつながる。


和室とつながるリビング

落ち着く北側には和室と書斎リビング


地窓のある大きな窓のリビング

南側の大開口 仕事を持つご夫婦のための不在時の換気を行う地窓


インナーデッキとつながる寝室

建物の中央にあるインナーデッキ。リビングと寝室を適度に分ける。

南信州の平屋 新井建築工房+設計同人NEXT

ダイニングとキッチンのつながり。

DATA
■物件名:南信州の平屋
■所在地:長野県飯田市 
■家族構成:夫婦二人
■構造:木造平屋建て 
■敷地面積:296,84㎡
■延床面積:93,58㎡(住宅部分) 
■竣工年月日:2018年4月
■設計:新井建築工房+設計同人NEXT
■施工:大蔵建設株式会社

著者について

新井優

新井優あらい・まさる
昭和33年生まれ。昭和59年みすゞ設計を経て、平成8年新井建築工房+設計同人NEXT設立。

H23  JIA日本建築家協会『環境建築賞』優秀賞/“りんご並木のエコハウス”

H25  (一社)日本建築士事務所協会連合会建築賞小規模建築部門・奨励賞/“A_House”

H27  長野県建築士事務所協会『平成27年度建築作品賞・最優秀賞』/“満蒙開拓平和記念館”

H28  JIA日本建築家協会関東甲信越支部大会、地域に根ざす建築作品・活動カタログ2016『環境委員会賞』/“南駒ヶ岳を望む家”
H30  長野県“信州の木”建築賞『最優秀賞』/“満蒙開拓平和記念館”

連載について

この連載は、住まいづくりの最前線を伝えるコーナーです。5日に1回ほどのペースで、設計事務所や工務店の建築事例をグラフィカルに紹介していきます。今日はどんな住宅と出合えるだろう、そんなワクワクした気持ちで覗いてください。