住まいのグラフィティ

Vol.20  軽井沢の家
早田雄次郎建築設計事務所

軽井沢の穏やかな別荘地に建つ、定年を迎えた夫婦のための小さな住宅。敷地は、北方向に下った傾斜部と、平坦部を、緩やかに流れる小川により分けられている。微かに聞こえる水の音、木々のせせらぎの心地の良い、とても安らぎを感じられる場所である。
設計に際して、この安らぎのある場所を決して汚してはいけないと思い、建物が主張しない、ひっそりと佇んだ、木々や小川に寄り添うようなイメージで設計を進めた。アプローチは、傾斜に沿って階段を下り、橋を渡り、小川を眺めながら玄関へと、ゆっくりと景色の変化を楽しめるよう、敷地形状に合わせた。

早田雄次郎
雪の軽井沢

雪が残る屋根の連なりが風景に溶け込む

軽井沢の食堂

台所越しから食堂・居間を見る

軽井沢の書斎

照明はスタンドライトのみの寝室兼書斎

DATA
所在地:長野県北佐久郡軽井沢町
用途 個人住宅
家族構成:夫婦
構造:木造2階建て
敷地面積:1020.62㎡( 308.73坪 )
延床面積:76.64㎡( 23.17坪 )
竣工年月日:2007年12月
設計:早田雄次郎建築設計事務所
施工:株式会社竹花組
写真:早田雄次郎

 



早田雄次郎  はやたゆうじろう建築家

1977年神奈川県生まれ。1996年高等学校卒業後、プロサッカー選手を目指し単身ブラジルへ渡る。2年後契約に至らず断念。建築を志す。2003年根岸正典・計画工房 根岸正典氏に師事。2007年早田雄次郎建築設計事務所を設立。2008年第2回トステム設計コンテスト サッシ部門 「奨励賞」受賞(軽井沢の家)

連載について

この連載は、住まいづくりの最前線を伝えるコーナーです。5日に1回ほどのペースで、建築事務所や工務店の最新事例をグラフィカルに紹介していきます。今日はどんな住宅と出合えるだろう、そんなワクワクした気持ちで覗いてください。