住まいのグラフィティ

Vol.6  世代をつなぐ碧南の家
イシハラスタイル

親世帯と子世帯の2棟分棟のプラン。良好な関係を保てるよう、親世帯の平屋と子世帯の2階建とでリビングを別々の階にずらした。2階建の1階には読書コーナーのあるサブリビングがあり、そこからお孫さんが祖父母のいる平屋へ遊びに行ける。
数十年後は平屋に子世帯が移るだろう。大きな箱をつくって間仕切りで切り分けるのではなく、小さな箱を世代を超えてくるくると使いまわす。
平屋と2階建の真ん中には共有の庭を設け、地元で採取できる石で石垣やアプローチをつくった。家庭菜園や実のなる木を植え、ともに働き、ともに楽しめる庭である。

石原真

1階の読書スペース。変化する将来にも向けた多目的なスペースでもある。端午の節句には五月人形が飾られていた。

東側道路外観。道路には子世帯の2階建が面し、奥に親世帯の平屋がある。気持ちの良い屋根のせデッキが見える。

すっきりとした屋根形状の親世帯の平屋。

縁台デッキからお孫さんが毎日のように飛び込んでくるという。ローテーブルは叔父さんの手作り品。


設計・施工 イシハラスタイル
写真 上田明・石原真