旬のコラム
ヒバリ
秋山東一(建築家)
2009年04月05日 日曜日
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3月5日の読売新聞朝刊2面の「四季」なる俳句欄に、ヒバリを詠った一句がある。
揚雲雀こゑより小さくなりにけり
私、不調法者にして、歌も句もたしなむことないが、この句がとても好ましく思われるのだ。ヒバリの声とその姿の対比が、小さな箱庭の中のように等価に比較され、いかにも俳句的な空間に思われるのだ。
これは青木空知(そらち)さんの句だ。 昨年出版された「白い名前の兎」なる第一句集の中の一句である。 空知さんは家内の友人、渋谷区上原に住んでいた頃からの友人なのだ。
ヒバリといっても、私に一句……浮かぶことはないが、思い出すことはある。
芸大の二年生の昔、新入生歓迎会なる催し、しこたま飲んで、結局、同級生と吉祥寺まで帰ってはきたが、もう八王子の自宅に帰る電車がない。えい、ままよ……と歩いて帰ることにした。
途中、どこで間違えたのか府中に出てしまったが、そのまま甲州街道で歩けばよいものを国立に向かって歩き出した。
朝日も上った桑畑を通る時、ヒバリの声ばかりが聞こえたのであった。
ヒバリとなると…….いつもその時の事を思い出す。






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