森里海の色
柿木村の一輪挿し「シャガ」

射干、著莪、胡蝶花

木漏れ陽の林道の山肌にすらりとした姿のシャガが群生で魅せてくれていた。

細い茎の先のフリルのような花姿は春色のふわりとしたスカートが爽やかな風に舞っているようだ。
この時節の食卓を飾るテーブルクロスやテキスタイルの柄にしてもピッタリだと思う。

何本かを纏めてシンプルなガラスのピッチャーに容れてテーブルに飾ると朝の光に映えて
家の中が一気に明るくなりそうだ。

そのうちの一本だけを竹籠に挿した。

古びた玄関の中でさえも花の生気で空気が蘇生し、どよんとしていた頭も目覚めるようだ。
光は輝いて、この季節自然の中で暮らせることの喜びを改めて感じる。