Bio 森の家 建築家・村松篤とつくる家
抑制がきいていて、威圧と無縁のやわらかな表情。
深い庇と、大きな開口部。
部屋からそのままつながるデッキ、デッキと庭のつながり。
木や塗り壁が持つ質感は、素朴の中に粋がある。
村松篤の設計は、
およそスタンダードハウスになりにくい、といわれます。
建築納まりが精緻なので、職人の腕が問われます。
図面が複雑で多いので、読んでいるうちに日が暮れるといわれます。
そんな村松篤が、スタンダードハウスに挑戦しました。

建築家/村松篤と一緒にすすめる・住まいプロジェクト
わたしが編集人を務めた『住まいを予防医学する本』に、「気持ちがよくなる設計」というページがあります。ここに掲載された写真の多くは村松篤の仕事です。つまり、この小タイトルは、そのままこの建築家の仕事を表わしていて、何故、心地よいかというと、まず寸法がいいこと、場と場の展開に切れ目がないこと、天井高と開口部の間合いがいいこと、材料の選択が適格であることなどが挙げられます。
この手法は、村松篤の手技というべきで、なかなか人に真似できないものと思っていましたが、氏は、わたしが開いている「定番学校」を自分にやらせてくれ、といいます。これに驚いたのはわたしです。
スタンダードな住宅に、最も縁の遠いと思われていた建築家が、よもや手を挙げるとは思っていなかったからです。しかし、それがもし実現されたらこれはヒットです。向上心を持つ工務店にとっては、氏の手技に学ぶまたとない機会といえましょう。
「7つのこだわり」
- 手ごろな価格で建てられる家=20代~40代の一般サラリーマンが、2000~2500万円で建てられる。スタンダード仕様とハイグレード仕様の2タイプを用意。
- 箱型プランと大屋根プラン=箱型プランは片流れ屋根、大屋根プランは切妻屋根が基本形だが、起りヴァージョンもあり。敷地形状やプランによって屋根の向きを変えられる。
- 3尺でもないメーターでもない960モデュール=日本人に適した寸法で、関西間に近い。@60mmの倍数で寸法展開が可能。
- こだわりのディテールと寸法に基づいた基本展開=基本ディテール(屋根・開口部・階段等の納まり)や基準寸法(屋根の出や勾配、開口部や天井の高さ、階段寸法等)を定めることで設計や施工の省力化を図る。ただし、プランは自由。
- 必要最小限の開口部展開=外部(w・h寸法、開きかた)。内部(w・h寸法、厚さの統一)。デザインの絞り込み。
- 仕切りの少ない広間プランを快適に住むためのマシンを標準装備=ソーラーシステムや電気式フィルム床暖房システムを用意。
- Bioプロダクツ=国産の構造材・造作材・階段材・仕上材(フローリングやパネリング、ほたて漆喰壁をはじめとする左官材他)、パネル材(羊毛断熱材入り)、木組みに使用する構造用金物や基礎換気に必要な金属製パッキン、健康塗料等々を厳選。
Bio森の家・設計作法のいくつかを紹介
『シンプルな構造』
『大きな屋根と控えめな構え』
『階段は美しく、かつ機能的に』
Bio森の町角
Bio森の家・大屋根モデルプラン(O-0810S)
Bio森の家・箱型モデルプラン(B-0610N)
1959年静岡県生まれ。建築家。OMソーラー協会設立に参加。同協会取締役設計部長を経て、1996年に村松篤設計事務所設立、現在に至る。地元の杉材を使用し、塗り壁と和紙で仕上げられた住宅で、日本建築学会東海賞を受賞。2007年、これまでにない自身の新しい世界ースタンダード住宅「Bio森の家」を始動、現在その展開を図る。















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