森里海の色
木版画が彩る世界「モミ」

雪の中、堂々と立つモミの木の版画がとどきました。寒そうだけど、どこか暖かくなりますね。クリスマスツリーのイメージが強いので、外来種と思うかもしれませんが、日本のモミの木は、歴とした日本の在来植物です。


クリスマスはうんちくの宝庫である。

まず、そもそもキリストの誕生日ではない。
キリストが12月25日に生まれた、という記録は、聖書のどこにもない。
別の宗教が冬至のお祭りをしていたのに目をつけたバチカンが、キリストの誕生日を12月25日にして、その日のムーブメントにのろうとした、なんて話を聞いたことがある。

クリスマスツリーは、その三角形の形状がキリスト教の三位一体を表している、なんていう話もあるが、この由来も、別の宗教の冬至の祭、とされている。

クリスマスの話題になると「うちはキリスト教じゃないから」というヤツが必ずいたが、かようにクリスマス自体が、他人の褌で相撲を取る行為である。だとすれば、日本のクリスマスは、それなりに正しいクリスマスの道を歩んできた、と言ってもいいのではないか。
それが証拠(?)に、「クリスマス」は冬の季語にもなっている。

「びお」は、こよみのある暮らしを楽しむことを大いにすすめている。日本のものになったクリスマスも、精一杯楽しむのがいいんじゃないか、と思う。

文/佐塚昌則


たかだみつみ

たかだみつみ  たかだ・みつみ創作木版画家

新潟県長岡市生まれ。東京伝統木版画版元勤務を経て 現在、創作木版画家として活動中。また、イラストレーションやデザイン等も手掛ける。「身近なものを大切に愛おしんで丁寧に生きる。」をコンセプトに作品制作をしている。長岡造形大学 非常勤講師。