イベント情報

旅行作家山口由美さんと巡る
建築家ジェフリー・バワ/スリランカの旅

ジェットウイング・ライトハウス

写真提供=山口由美

スリランカの建築家、ジェフリー・バワをご存知ですか?
今やリゾート建築を語るには欠かせない存在となった、建築家です。
今回は、その世界的有名な建築家の仕事を巡るツアー「熱帯建築家 ジェフリー・バワの美学にふれるスリランカの旅 7泊9日」の紹介です。

旅をナビゲートするのは、山口由美さん。
山口さんは、旅行業界の専門誌の記者を経て、現在は旅行作家として活躍されており、
『熱帯建築家 ジェフリー・バワの冒険』の著者でもあります。
過去には『アマン伝説 創業者エイドリアン・ゼッカとリゾート革命』や『箱根富士屋ホテル物語』を出されるなど、
日本のみならず世界各国のリゾートホテルを体験し、雑誌や書籍で執筆されています。

ツアーでは、この書籍で紹介された場所も巡ります。

バワの代表的な建築の一つに、ヘリタンス・カンダラマホテルがあります。1991年に建てられた、バワ最高傑作と言われるホテルです。

ヘリタンス・カンダラマホテル

写真提供=山口由美

また、ヘリタンス・カンダラマ。バワの建築で唯一、内陸に造られたホテルです。自然との一体感をモットーとしたこのホテルはやがてはジャングルの中に埋もれるように設計されました。写真の踊り場はバワのお気に入りの場所だったようです。

ヘリタンス・カンダラマ

写真提供=村田直子

このツアーは、今回で3回目の開催。土地の魅力を存分に生かした5つのホテルに宿泊することができたり、移動中でも山口さんによる「特別バワ講座」が予定されているなど、バワの魅力をすべて知り尽くしたい! と思っている方には絶好のチャンスです。

過去にツアーへ参加した2名の方へ、感想を寄せていただきました。

近年日本でもジェフリー・バワの人気が高まっています。バワが国際的に有名になったのはリゾートホテルによるところが大きいでしょう。バワは楽園づくりの名手と呼ばれています。彼が手がけたリゾートホテルは建築そのものより、その雰囲気がその土地の魅力を引き出し満喫させてくれます。滞在してみると建築の役割とは本来こうあるべきなのだと実感します。
かつて日本にもバワの作品がありました。1970年大阪万博セイロン(スリランカ)館です。建築の学生たった私も見た覚えがあります。白い格子にアクセントカラーがちりばめられたさわやかなパビリオンでした。バワの自宅であるNo.11やルヌガンガは、骨董趣味と揶揄されることもあります。そのデザインの乖離は同一人物の設計とは思えないくらいですが、バワの神髄はとびきり上質な感性にあると思います。感性を磨くには体験しかありません。山口さんと一緒に訪れたスリランカは、理論を超えた建築の未来を考えるきっかけになりました。

半田雅俊建築設計事務所 半田雅俊さん

 


 

今年も山口由美さんと巡るバワツアーが開催されます。私は、去年の第2回に参加しました。自然と一体となったバワ建築のホテルでは、朝夕異なるロケーションを眺め、インフィニティプールに入り、時には虫やイグアナも現れるなど、スリランカの湿気と熱気の中にいながら、欧風のエスプリも感じつつ過ごした贅沢な時間でした。

なかでも、最高のおもてなしをいただいたのは、山口由美さんのバワ解説です。企画した旅行会社の橋迫さんも一緒になり、二人の女史がまるで掛け合いのようにして、バワの幼少期のことから始まり、家族のことや私生活に至るまで、それからスリランカという地のことも、詳しく楽しくお話してくださいました。そんなバックボーンを知って体験できるバワ建築は、格別なものでした。
また、アポが取れたということで、バワの初期の作品である幼稚園やバワのお兄さんが拓いたという庭園も見学するという、サプライズオプションもありました。(今年はわかりませんが……)

本当に、身も心も頭もバワに浸れる旅でした。おすすめです。

MOON設計 村田直子さん
ヌルガンガ

夕陽に照らされたテラスのフランジパニの木の下で、静かな時間が流れます。(写真提供=村田直子)

スリランカ、バワの魅力を肌で体験してみませんか?

プログラム日程
2018年6月2日(土)〜6月10日(日)
お申し込み締め切り
2018年4月25日(水)
問い合わせ先「“山口由美と巡るバワ旅”事務局」(株式会社セレンディピティ倶楽部内)
TEL:03-3476-7207
e-mail:mail(半角アットマークを入れてください)serendipityclub.jp

詳細はこちらのパンフレットをご覧ください。