広い道路の両脇には街路樹が植えられ、その下にはアベリアの残りの花がチラチラと揺れていました。
それでも以前の面影のある場所を探していたら道路に分断された竹林を見つけたのです。
りんりんりんどうの花咲くころサ
姉さは馬コでお嫁に行った
りんりんりんどうは 濃むらさき
姉さの小袖も濃むらさき 濃むらさき
ハイノ ハイノ ハイ

ススキを探しに行った先で、そばの花に出会いました。
四方を槇の垣根で囲まれたそば畑は珍しく、いかにも秋の新そばの味につられて丹精しているといった感じの美しい畑でした。

例えば武将のような名前の主がほっそりとした草食系の男子だったりして拍子抜けすることってありません?
「爆蘭」― ハゼランの主がピンクの小さな小さな花をつける植物だったらやはり拍子抜けだと思うのです。
「夏の花はヒマワリ」と言った人は「秋の花はコスモス」と言うでしょうか?
秋風にピンク、えんじ、白のコスモスが揺れる様は日本の秋の風景として定着しています。
初夏にうっすらと紫色の小さな花をつけるのですが見過ごしてしまいます。
9月の中ごろになると、緑色の実は根元の方から徐々に紫色をのせてゆきます。

「植物の名前はカタカナで書いて下さい」とおっしゃったのは生物を公民館で教えていた先生の言葉。
千日紅とか百日草とか桧扇などはカタカナで書くと歯がゆい思いをしたものです。
庭に一株、タカノハススキが植えてあります。8月の上旬には穂が出て例年よりは穂の出方が早いようです。
ススキはどこにでも見られる地味な植物ですが、春、夏、秋、冬と眺めていると次第に目が離せなくなる気がかりな植物です。

立春といわれても、まだ冬だよ、といわれる寒波がこの列島を襲っています。けれど、日脚を見ると一日一日伸びていて、木々を見ると芽吹いていて、なるほど立春なのだ、春は立っているのだと思います。
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