色、いろいろの七十二候

75

立夏の色

立夏藤の花
田んぼ

画/柴田美佳

立夏

(りっか)

5/5 ~ 5/19
夏の気配が感じられる頃で、春分と夏至のちょうど真ん中の節気。暦では立夏から立秋の前日までを「夏」 としています。全ての生き物が生き生きと活動を始める季節で、それは当然私たち人間にも当てはまることですね。

こよみの色

わかみどりいろ
若緑色

明るく浅い黄緑色。松の若葉の色。若竹若葉若藤若草・・・。「若」は、明るく鮮やかな色目に用いられる文字です。
  • 蛙始鳴(かわずはじめてなく)

    5/5 ~ 5/9
    カジカガエル

    春になり、カエルの雄が雌を呼んで鳴き続けます。降雨を予報し害虫を食べるカエルは、地域によっては田の神の使わしめと考えられ、信仰の対象となりました。江戸時代には、特に声のよいカジカガエルを飼育し、鳴声を楽しみました。

    こよみの色


    若苗(わかなえ)

    その名のごとく、若い苗のような新鮮な黄緑色。平安時代から夏の色として使用されてきました。「濃きうちきに、撫子なでしこと思しき細長、若苗色の小袿こうちき着たり。」と源氏物語にあります。

    ちまきと柏餅
    季節の一皿
    ちまき・柏餅

  • 蚯蚓出(みみずいずる)

    5/10 ~ 5/14
    ミミズと野鳥

    みみずは、土を食べ、土中の有機物や微生物、小動物を消化吸収し、粒上の糞を排泄することで、土壌中の通気・保水・排水を高め土中の酸素量を増やしてくれます。肥沃な土地とは、そんな土壌動物や微生物が活発に働く土をいいます。

    こよみの色


    若草(わかくさ)

    若草のような黄緑色。平安時代からある伝統的な色。若葉に対する色に、他にも『萌黄もえぎ』がありますが、若草色のほうが若さがあり黄みが強いです。若草は春の季語でもあります。

    新ゴボウ
    季節の一皿
    しっかり下処理。新ごぼうの香りを楽しむ

  • 竹笋生(たけのこしょうず)

    5/15 ~ 5/19
    タケノコ

    日本では「竹冠に旬=筍」の文字を多用するたけのこ。現在日本で食用の中心である「孟宗竹」は、17~18世紀に中国から入った外来種でした。当時日本でたけのこといえば「真竹」。独特の竹文化は真竹を素材に作られていました。

    こよみの色


    若芽(わかめ)

    淡い黄緑色。草木の若い芽のような色です。歴史も浅く、近代から使われるようになりました。若葉色若草色若苗色など「若」がつく和色の中では、特に色が薄い色です。

    新キャベツ
    季節の一皿
    春キャベツと新じゃがいものサラダ