色、いろいろの七十二候

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雨水の色

節分草
花と蝶

画/柴田美佳

雨水

(うすい)

2/19 ~ 3/4
「陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となれば也」。雪が雨に変わるころ。雪が雨に変わり、氷は溶けはじめ水となる頃で、植物の種子が発芽を促される季節。昔から農耕の準備を始める時期とされていました。

こよみの色

藍色(あいいろ)

日本の伝統的な色としては、藍のみで染めた色ではなく、藍に少量の黄の染料を加え、緑がからせたものを指す。藍のみで染めた色の伝統的な呼び名は、はなだ色。
  • 土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)

    2/19 ~ 2/23水たまり

    <雨水>は、昔から農耕の準備を始める目安とされる季節です。空から降るものが雪から雨へと変わり、雪が溶け始める頃をいいます。「土脉潤起」自体は、雨が降って、土が湿り気を含む、湿り気を帯びてくる、などといった意味です。

    こよみの色

    黄水仙(きすいせん)

    黄水仙の花のような、薄い黄色。黄水仙は南ヨーロッパの原産で、江戸末期に渡来した。

    旬の有精卵で、だし巻き卵
    季節の一皿
    旬の有精卵で、だし巻き卵

  • 霞始靆(かすみはじめてたなびく)

    2/24 ~ 2/28霞む山

    「春立つ霞」は、微細な水滴が空中に浮遊するため、空がぼんやりして、遠方がはっきり見えない(視界が1km未満)気象現象をいいます。「秋立つ霧」と気象的には同じ現象です。ちなみに視界が1km以上の場合は、「(もや)」となります。

    こよみの色

    桑色(くわいろ)

    桑の木から染まる草木染めの色。紫の実とは全く異なる染め色に桑色白茶の名も。

    生ひじきの佃煮
    季節の一皿
    生ひじきの佃煮

  • 草木萠動
    (そうもくめばえいずる
    )

    2/29 ~ 3/4新芽

    「萌え」は、「芽が出る。きざす。芽ぐむ」の意(『広辞苑』より)。「日本の伝統色」の一つ、「萌葱色(もえぎいろ)色」は、葱(ネギ)の芽が出た時の、薄青と緑の中間色を指します。とてもきれいな色で、まさに春の到来を告げる色です。

    こよみの色

    浅緑(あさみどり)

    春に芽吹いた若葉のような、うすい緑色のこと。別に「あさきみどり」「せんりょく」とも読まれます。律令制に定められた官位と服色では浅緑は深緑に次ぐ色。万葉の頃からの伝統色で、『万葉集』では「浅緑 染め懸けたりと みるまでに 春の(やなぎ)は 萌えにけるかも」と詠まれています。

    ハマグリ
    季節の一皿
    潮汁