ちいきのたより

Vol.73  次なる100年へとつながれ 町のシンボル本山寺 
香川県三豊市 金丸工務店

大雪 閉塞成冬(天地の気が寒がって冬が始まる)

本日のちいきのたよりは香川県より金丸工務店がお届けします。

金丸工務店のある三豊市豊中町には、四国八十八箇所霊場の第七十番札所として、沢山のお遍路さんが訪れるお寺、本山寺があります。
本山寺は、寺伝によると大同2年(807年)、空海(弘法大使)により開基され、国宝に指定されている本堂は、空海が一夜ほどの短期間にて建立したという伝説が残っているようです。
第七十番札所本山寺

国宝に指定され、一重寄棟造り・本瓦葺きの風格あふれる建物

本山寺境内
本山寺に祀られている馬の像
本山寺の本尊は、馬頭観世音菩薩であり四国霊場では唯一のもの。
本堂のそばには馬の像が控えており、馬は、牧草を咀嚼(そしゃく)して食べることから「人間や生き物の煩悩を食べつくす」といわれています。
本山寺の弘法大師像と五重の塔

煩悩だらけの私たち人間にとって、とても有り難い観音様

また、本山寺のシンボルとなる「五重塔」は、明治43年に再建され、高さは35mあり遠くからでも望める地域のランドマークとしての役割も果しています。

近年、傾きがわかるほど老朽化が進んでいた為、現住職の『この塔の文化的価値を失うことなく次の世代に安心して渡したい。』という思いから、専門家の人達により2015年に「平成の大修復」が始まりました。
元の部材を可能な限り生かしながら垂直・水平を取り戻すよう組み直し、板壁の厚みを増すなどして耐震性を高めていきました。
屋根の部分は、約2万枚の瓦(一般住宅では1200~1300枚)を取替えており、創建当時の美しい姿を取り戻しました。
こうして長い期間をかけ、2019年春に「平成の大修復」が終わり、次なる100年へと再び歩み始めました。

私が訪れた時には、地元の小学生たちがアメやお茶をお遍路さんに配り、「お接待」していました。

こども達とのふれあいで、お遍路さんも旅の疲れが癒されるのではないでしょうか。
心がほっと和む穏やかな光景です。

赤く色づいた紅葉も素晴らしかったけど、福寿草や牡丹の咲くあたたかい季節にも訪れてみたいな。

【本山寺 御詠歌(ごえいか)
もとやまに誰か植江ける花なれや
春こそたをれたむけにぞなる

本山寺山門仁王門

馬渕美香
ちいきの記者
馬渕美香まぶち・みか
香川県三豊市生まれ。金丸工務店では事務と広報を担当。
季節ごとに匂いが変わる外の空気を体中に吸い込むこと、家に入る前に空を見上げることが好きです。お客様に一番近い立場での家づくりのお手伝いと、お客様や地域の方が安心できるような情報を発信することを日々心がけています。

 

香川県三豊市金丸工務店施工事例
(株)金丸工務店かなまるこうむてん
香川県三豊市豊中町本山甲853-6
TEL:0875-62-4070
URL:http://www.kanamarustyle.com
いい風が吹いたら窓を開ける。雨の日は雨の音を聞く。晴れの日は電気を消す。
暑い日も寒い日も、晴天も台風もある日本だからこそ、多様な天候と上手に付き合える住まいを考える。特別じゃない日常が心豊かで実りあるものになるように。住む人にとってよりよい器となるように。私たちは、日本ならではの豊かな自然と調和しつつ、敷地や家族のライフスタイルに合わせた形を追求し、必要にして十分な性能を備えた住まいをご提案しています。

ちいきのびお参加工務店さん全国図

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