木名瀬佳世建築研究室「見川の家」

住まいのグラフィティ

Vol.46  見川の家
木名瀬佳世建築研究室

水戸の郊外に建つ、1mほどの敷地段差を生かした小さな住まい。
回遊性を持たせ、建具がなくても段差や壁の配置により緩やかに空間がゾーニングされている。 
リビングとダイニングキッチンを囲むように濡れ縁のようなデッキテラスを設けた。外部空間ではあるが、網戸が濡れ縁の外にあるため、室内の一部のような使い方もできる。植物を育てたり、洗濯物を干したり、ハンモックでお昼寝したり、小さいスペースが大活躍しているようだ。

木名瀬佳世

スキップフロアの家の玄関

玄関ギャラリー。敷地段差を生かしてスキップフロアになっている。

木名瀬佳世建築研究室リビングから見える景色

テラスからリビング、ギャラリー、2階のロフトが緩やかに繋がる。

ダイニングと庭が繋がる

ダイニングから庭を見る。テラスが外部との距離を適度に保つ。

スキップフロアの階段ロフトからリビング、ギャラリーを見る。

動線のいい家事室

キッチンに隣接する家事室。効率の良い裏動線を作った。

プライバシーが確保された外観

建物全景。プライバシーを考慮した窓の配置。

DATA
■物件名:見川の家
■所在地:茨城県水戸市
■家族構成:3人(夫婦+子ども1人)
■構造:木造二階建
■敷地面積:268.86㎡(81.33坪)
■延床面積:128.4㎡(38.84坪)
■竣工年月日:2016年11月
■設計:木名瀬佳世建築研究室
■施工:株式会社いえつなぎ
■写真:傍島利浩

著者について

木名瀬佳世

木名瀬佳世きなせ・かよ
1975年茨城県生まれ。2000年京都府立大学大学院生活科学研究科住環境科学専攻修了。設計事務所勤務後、2013年木名瀬佳世建築研究室設立。2016年より東京デザイナー学院非常勤講師。リジェンティス新社屋で2015年グッドデザイン賞、2017年A' design award受賞。2018年石川町のクリーニング店で神奈川建築コンクール優秀賞受賞。

連載について

この連載は、住まいづくりの最前線を伝えるコーナーです。5日に1回ほどのペースで、設計事務所や工務店の建築事例をグラフィカルに紹介していきます。今日はどんな住宅と出合えるだろう、そんなワクワクした気持ちで覗いてください。