「ちいきのびお」から

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「ちいきのびお」で営業の第一歩を踏み出そう!
新野新さん/入政建築

びお編集部と同じ浜松市を拠点にする工務店「入政建築」さんを訪ねました。営業・広報を担当し、住まいアドバイザーでもある新野新さんは、現社長・新野逹治さんの次男。長男の恵一さんと若い世代で入政建築を支えています。新さんは、2017年8月に開催されたWebびお養成塾の第1期生。その後、学びをどのように生かしているのか、お話を伺いました。

Q. 養成塾を経て「ちいきのびお」として何を始めましたか?

僕たちは、地域の人にインタビューをしてブログで紹介していくことにしました。最初は事務所近くに建つ、古い蔵のあるお宅を訪ねようと思いましたが、今は30-40代の経営者もしくはゆくゆくは経営を任される立場の方をインタビューしています。
僕の兄がこれから会社を継ぐ立場になることもあり、僕たちと同じ年齢層の若い世代と出会う方が勉強にも良い刺激にもなるし、地元での人脈を広げていきたいと考えたからです。今まで、寿司屋とお茶屋の若旦那にインタビューしましたが、これからも地元のあらゆる業種の人に会いたいと思っています。

最初に始めたブログ「ちいきのびお浜松

Q. インタビューを実際にやってみてどうですか?

人の話を聞く、話を引き出すというのは当たり前のようで、いざやってみると難しいです。でも、それは営業の基本的なスキルと一緒。だから僕は、「ちいきのびお」は営業の練習だと思って取り組んでいます。インタビューさせてもらって、うちのブログに活動を紹介するのは、僕にとっては営業の種まきになると思ってやっています。

Q. コンスタントにブログを更新しているようですが、どのように進めているのですか?

一人、1回2時間ほどのインタビューをして、一週間に一度一話ずつ公開しています。世間話や無駄話もたくさんしていますから、実際に使う部分は30分ほどですが、それでも3〜5回分くらいの記事にはなります。
変なことを伝えてはいけないので、一度全部の録音を聞きます。きっと他の人より面倒なやり方をしているのだと思いますが、録音を聴きながら、まず手書きで面白いと思ったところを書き起こすんです。そのあと、パソコンで打ち直しています。もっと良い編集の仕方があれば教えてもらいたいです。笑
最近は、僕一人で取材するのは大変なので、兄にインタビュアーになってもらい、僕はカメラマンとまとめの作業をする分担にしています。

ほぼ毎日コンスタントに更新している入政建築さんのブログ

「ちいきのびお浜松」第2回めのインタビューから、新さんの兄恵一さん(手前)がインタビュアーとなり、お茶屋さんを訪ねた。

Q. 入政建築さんと言えば、instagram(@irimasa_kenchiku)も活発に更新していましたが、今はどうですか?

一年くらい続けていたのですが、じつは僕一人が更新を担当していたので大変だったのです。効果もはっきりと感じられない? と思い、今はブログに情報発信を一元化して、会社のスタッフで曜日ごとに持ち回りで更新しています。そういうルールがあると続くように思います。
今後、インスタグラムを積極的に更新しようとするとしたら、単純に建物を紹介するだけではなく、家具や照明、素材といったディテールに焦点を当てると、インスタグラムでも映えるのではないかと考えています。

お久しぶりです😃さぼってしまってすいません🙏 解体工事が始まっております😊大正時代に建てられた家の解体です☺90年以上前の家になるのかな⁉歴史感じるなぁ🤔 この解体から使える材料を取り出して(古材再生)再利用して、建て替えが始まります😁 うん、面白い。 #いりまさ #入政建築 #浜松市 #大久保町 #町の工務店 #工務店 #新築 #リホーム #リノベーション #マイホーム #神ヶ谷町 #90年以上前に建てられた家 #材木 #結構しっかりしてたな #木ってすごい #解体 #古材再生 #記憶の継承 #面白い現場 #解体屋さん大変そうだったな #お疲れ様です #ご苦労様です #迫力ある

入政建築さん(@irimasa_kenchiku)がシェアした投稿 –

Q. 「ちいきのびお」は営業にもつながるとのことでしたが、入政建築さんにとって理想的な営業はありますか?

最近、営業や設計に関する勉強会にも積極的に参加するようにしているのですが、そこで教えてもらったのが、人とのつながりが大事であること、他人の力を借りられるようになることが仕事のうえで大事だということです。
僕たちの会社は、これまでも営業担当がいませんでしたから、営業のノウハウが蓄積されているわけではありません。だからこそ、僕たちなりにあからさまな営業をしなくても自然とお客さんがついてくれる状況を作りたいと考えています。
そのためには、まちに出て、人に会って、話を聞いて、相手の活動を紹介する。相手にとっては、紹介してもらって悪い気はしないはずだし、こちらにとっても人とのつながりが作れて嬉しい。何かの時は、パンフレットやチラシを置いてもらえるかもしれないし、イベント企画に声をかけることもできる。win-winの関係が作れるのではないでしょうか。
具体的な利益につながるのは先かもしれませんが、今のところ順調に進めて来ることができているので、今後も続けていきたいと思います。

いつも明るい笑顔の新さん(撮影=びお編集部。特記以外は入政建築提供)

Webびお養成塾に参加した直後は、一体何をすればいいの? と不安そうだった新さんも、この半年間たくさん勉強されて、びお編集部が圧倒されるくらい立派なビジネスマンになっていました。これからもブログでいつものような素敵な笑顔が見られることを楽しみにしています。ありがとうございました!

原さんが参加したWebびお養成塾は、この5月第3回目が開催されます。
工務店に勤務される広報担当の方、これから少しずつWeb広報に力を入れたい方など、ぜひご参加ください!
webびお養成塾第3回
日時 5月23日(水)12:30集合~5月25日(金)15:00終了
場所 香川県丸亀市・三豊市

著者について

びお編集部

びお編集部びおへんしゅうぶ

連載について

「ちいきのびお」とは、「住まいマガジン びお」と全国の工務店ではたらくWeb女子(Web広報担当者)とではじめた、町の工務店発のローカルメディア・コミュニティです。ここでは、全国の工務店のHPやブログ、facebookやinstagramにおいて紹介された、日々の現場の様子やその地域の旬な話題を取り上げていきます。