住まいのグラフィティ

Vol.15  恵比寿の五角形
若原アトリエ

変形した敷地に建つ半地下のある三層の都市型住宅です。クライアントは若いご夫婦と二人のお子さんの四人家族。祖父母から譲り受けた家の建て替え計画です。平面は五角形。建坪は約7坪。最上階を居間・食堂とし、できるだけ大きな空間をとるようにしました。小さな住まいの場合、窓の位置と大きさによって部屋の「居心地」は大きく変わってきます。ここでは東側の建物の脇から見える風景と西側に続く道路の抜けの方向に窓を、南側の屋根面にトップライトを設けました。黒瓦を砕いて混ぜた漆喰の壁に光が反射し静寂さをもった陰影を創り出します。刻々と変化する光の変化は空間に豊かな表情をもたらします。

若原一貴

正面の窓から道路が一直線に抜けて見える。

五角形、網戸と障子

窓は開閉可能。網戸と障子を用意している。

設計 若原アトリエ
施工 モノリス秀建
写真 中村絵



若原一貴

若原一貴  わかはら・かずき建築家

1971年東京生まれ。1994年日本大学芸術学部卒業。2000年若原アトリエを設立。'03年『あがり屋敷の家』にて第7回WOOD ONE実施作品コンペ入選。'08年『四季の森デンタルクリニック』にて第11回 木材活用コンクール部門賞受賞。'09年『小日向の仕事場』にて第30回 INAXデザインコンテスト入賞。'12年『南沢の小住宅』で『hope&homeアワード』受賞。'17年『浅草の住宅』で第34回『住まいのリフォームコンクール優秀賞』受賞。http://www.wakahara.com/

連載について

この連載は、住まいづくりの最前線を伝えるコーナーです。5日に1回ほどのペースで、建築事務所や工務店の最新事例をグラフィカルに紹介していきます。今日はどんな住宅と出合えるだろう、そんなワクワクした気持ちで覗いてください。