緩斜面の家

住まいのグラフィティ

Vol.14  緩斜面の家
リオタデザイン

敷地は東に向かってゆるやかに傾斜し、傾斜の先には防風林と畑がどこまでも広がっていました。この土地の傾斜を活かし、抜けのあるこの景色を一望する家というのが設計当初からのテーマでした。
ゆったりとしたリビングには3寸勾配の大屋根が架けられています。おおらかな景色と呼応するように、その架構は30mmのLVLとFBをサンドイッチさせた木質ハイブリッド梁構造により、3間(5.4m)ものスパンを大胆かつ軽やかに架け渡しています。
一部をスキップさせた床や廊下を隔てる家具は、地形的な起伏を内部にも取り込み、立体的な視野と広がりそして奥行きをつくり出しています。

関本竜太
east façade

なだらかな斜面に向けて大きく開いた特徴的な東側ファサード

yakisugi

西側の道路側には軒を低く抑えて圧迫感を軽減し、外壁は焼杉で覆った

open living

大スパンを架け渡す木質ハイブリッド梁と、床をスキップさせた開放的なリビング

bedroom

星空が見えるトップライトを設けたベッドルーム

引込みとなる製作の木製建具により、リビングは外部と一体でつながる

設計 関本竜太|リオタデザイン
施工 藤建設工房
写真 新澤一平



関本竜太

関本竜太  せきもと・りょうた

1971年埼玉県生まれ。'94年日本大学理工学部建築学科卒業後、'99年までエーディーネットワーク建築研究所に勤務。2000年~'01年フィンランド・ヘルシンキ工科大学(現アールト大学)に留学、現地の設計事務所にて設計プロジェクトにかかわる。帰国後、'02年にリオタデザイン設立。日本大学理工学部非常勤講師。「タニタハウジングウェア・屋根のある建築作品コンテスト住宅部門」優秀賞受賞(緩斜面の家) リオタデザイン http://www.riotadesign.com/

連載について

この連載は、住まいづくりの最前線を伝えるコーナーです。5日に1回ほどのペースで、建築事務所や工務店の最新事例をグラフィカルに紹介していきます。今日はどんな住宅と出合えるだろう、そんなワクワクした気持ちで覗いてください。