住まいのグラフィティ

Vol.13  中庭のある家
半田雅俊設計事務所

敷地は南北に細長く、北側の道路以外三方は隣家が迫っています。その中で大切なのは、風通しの確保でした。条件はかなり厳しかったので、設計をする際にまずは風通しと日射取得のシミュレーションをしました。すでに二夏過ごされましたが、冷房ははほとんど使っていないとのこと。上下の風の動きが有効に働きます。
中庭のシンボルツリーは紅葉。ウッドデッキは、半戸外の居間です。中庭は、隣家の存在を忘れさせ、切り取られた青空が美しく見えます。延面積は26坪。広くはありませんが、大きな空間が楽しめる住まいです。

半田雅俊

食堂と造り付けソファーのある細い居間が中庭を取り囲む。ガラス戸は引き込み。

ロフトの窓から中庭へ風が通り抜ける。

面積は小さいが、ウッドデッキと一体となる広がり感のある食堂。

雨の日の中庭。室内と中庭が一つのスペースとなる。

屋根の上に設けられたウッドデッキ。隣家越しに公園の緑が見える。冬は富士山も。



半田雅俊  はんだ・まさとし

1950年生まれ。1973年工学院大学建築学科卒業。遠藤楽建築創作所勤務の後、1981~83年 F.LL.ライトの建築学校・設計事務所『タリアセン』在籍。ライトの住宅100棟以上を訪ね歩く。1983年半田雅俊設計事務所設立。NPO法人家づくりの会理事 。少ないエネルギーで快適に暮らせる、地域の気候風土にあった家「びおハウスH」開発者。

連載について

この連載は、住まいづくりの最前線を伝えるコーナーです。5日に1回ほどのペースで、建築事務所や工務店の最新事例をグラフィカルに紹介していきます。今日はどんな住宅と出合えるだろう、そんなワクワクした気持ちで覗いてください。