みささぎの家

住まいのグラフィティ

Vol.11  山陵の家
中山建築設計事務所

奈良らしいのんびりとした雰囲気のある場所に、平屋建の母屋と二階建の工房はお互い寄り添うように建っています。
土地の緩やかな傾斜を利用して、生活の場と仕事の場の床レベルに変化をつけた断面計画としました。この高さの差が母屋で過ごす時間と工房で過ごす時間に程よい距離感をつくっています。また平屋建と二階建の棟の高さも近くなり、二棟のまとまりが感じられる佇まいになったと思います。
「母屋と工房のあいだに見える月がとても綺麗だった」と先日建主が教えてくれました。

中山大介

母屋食堂から庭を見る。壁は土壁、床は古材を使用している。

母屋和室。障子に竹藪の影が映る。

工房一階。デスク脇の小窓から母屋が見える。

杉板張りの外壁

外壁は杉板張り。母屋の屋根は古瓦を再利用している。

施工 杢工舎



中山大介

中山大介  なかやま・だいすけ

1978年島根県松江市生まれ。2001年大阪市立大学卒業。2003年京都府立大学大学院修了。2005年HTAデザイン事務所。2010年中山建築設計事務所設立。2014年「斑鳩の家」で渡辺節賞受賞。
http://nakayama-architect.jp

連載について

この連載は、住まいづくりの最前線を伝えるコーナーです。5日に1回ほどのペースで、建築事務所や工務店の最新事例をグラフィカルに紹介していきます。今日はどんな住宅と出合えるだろう、そんなワクワクした気持ちで覗いてください。