里山の色

山紫陽花(やまあじさい)

版画/たかだみつみ
2017年07月23日 日曜日

ヤマアジサイは、山の中で見られるアジサイの仲間です。いわゆる普通のアジサイと比べると、小ぶりで可愛らしい花です。

山の中でも、水際に生えていることが多く、サワアジサイの別名もあります。アジサイは、梅雨のイメージとも重なって、とにかく「水」に縁がある花ですね。

英語では「Hydrangea(ハイドランジア)」といいます。水を表す「hydoro(ハイドロ)」が語源ですから、やはり洋の東西を問わず、水のイメージを持った花だといえます。

このアジサイ、花の色がとても多彩です。実は、土の酸度によって花の色が変わります。酸性側に振れれば青色に、中性〜弱アルカリ性の土壌ではピンク色の花を咲かせます。
ヤマアジサイは、少し山に入ると、自生しているのを見ることが出来ます。その色で、そのあたりの土壌の状態がわかるかもしれませんね。園芸種として育てて、好みの色を目指すのも楽しいですが、その場所の土と水が作り出した、自然の中で生まれた色を愛でるのも、また楽しいものです。

その水も、ときに恐ろしい結果をもたらします。
今年は、九州北部が記録的な豪雨によって、多くの方が亡くなり、また自宅や財産を失いました。あらためて、亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、被災された方にお見舞い申し上げます。

九州北部豪雨の他にも、今年は各地で豪雨による被害が報じられています。「線状降水帯」なる言葉を耳にすることも増えました。2014年の広島県の土砂災害や、2015年の関東・東北豪雨など、日本国内の集中豪雨の3分の2は線状降水帯によって発生しています。

住まいの基本は、自然現象から身を守る、ということです。
自然現象、というと風雨を凌ぐ、という言葉が思い浮かびますが、アフリカから発生した人類が、最初に直面した自然の脅威は「日差し」だったと考えられます。日差しや風雨をしのぎ、自然現象や外敵から生命・財産を守るのが住まいです。
耐震や断熱、劣化対策といったことに等級がつけられ、性能が可視化される次代になりました。少しでも災害が少ない土地を選ぶことも、もちろん重要です。それでも大地震や津波、豪雨災害といった事象には、大きな被害を受けてしまうことが少なくありません。

線状降水帯は地球温暖化が原因、という説もあります。温暖化の影響か、アジサイの開花時期も長くなっているような気もします。

    小 大
    ページ上へ