里山の色

しろだも

版画/たかだみつみ
2017年03月20日 月曜日

春分です。
「日天の中を行て昼夜等分の時也(暦便覧)」とあるように、昼の長さと夜の長さがほぼおなじになる日で、これは秋分も同様です。
春分からは徐々に日が長くなり、秋分からは短くなっていきます。

暑さ寒さは彼岸まで、とはいうものの、地域によってもちろん差があります。
気象庁の平年値(1981年〜2010年までの観測値の平均をもとに算出されたもの)を見てみると、
札幌では、3月20日の平均気温、最高気温、最低気温はそれぞれ1.5℃、4.8℃、-1.9℃。

仙台では、5.5℃、10.0℃、1.4℃。
東京は9.2℃、14.1℃、4.8℃。
名古屋9.3℃、14.6℃、4.7℃。
大阪10.1℃、14.3℃、6.2℃。
福岡11.0℃、15.1℃、7.3℃。
那覇19.5℃、22.2℃、17.1.℃。

札幌は、まだまだ寒いようにも見えますが、1月の最低気温が-7℃を下回ることを考えると、5℃以上上昇しています。東京の1月の平年の最低気温は1.6℃ですから、上昇の度合いで言えば札幌のほうが最低気温があがっています。

暑さ・寒さは絶対的な数値であらわせれながらも、体感的には相対的なものだというのは、誰もが感じることでしょう。そう考えると、寒冷地であっても、寒さは彼岸まで、といえるのかもしれません。


常緑樹にとっても、待ちに待った春の訪れです。
シロダモは、クスノキ科の常緑樹で、タブノキに似ています。葉の裏が白っぽいので、シロタブが、シロダモに転訛したと言われています。シロはおそらく白、でいいのでしょうけれど、タブにもダモにも漢字の表記がありません。

シロダモは、秋に花を咲かせると同時に、前年の実を実らせます。花も実もある、を地で行っているわけですが、花よりも、むしろ赤い実が目立ちます。花と実は、言ってみれば次世代への準備ですが、一方で、自身の成長のための準備もしています。冬を耐えて越してきた冬芽が、春を感じて膨らみを帯び、若葉が生まれてきます。
冬も少しづつ動いていた庭が、いよいよ大きく動き出す、そんな候になりました。元気づけられますね。

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