里山の色

白樫(しらかし)

版画/たかだみつみ
2017年02月04日 土曜日

立春・新しい一年の始まりです。
2月3日が節分、2月4日が立春。これが当たり前のように受け入れられていますが、実は立春の日取りは固定されていません。
太陽は、一年かけて黄道を一周します。この一周、360度を24にわけて、季節を割り当てたのが二十四節気です。
とはいえ、1年は365日で、360度とはぴったりあわず、また24では割り切れません。
ではどうやってこれを定めるのでしょうか。

二十四節気の定め方には、「平気法」と「定気法」が知られています。平気法は、太陽高度にはかかわらず、単純に時間で24等分しよう、という方法で、時間をもとに分割することから、時間分割法とも言われています。
これに対して、今日本で用いられている定気法は、太陽高度をもとに24等分して日付を当てはめる、という考え方です。太陽と地球の関係をもとに分割するため、空間分割法とも言われます。

時間分割法であれば、立春もいつも一定の日になるはずですが、空間分割法ではそうはいきません。このため、節気の日取りは年によって変わってきます。
直前では、1984年の立春が2月5日だったのを最後に、このところずっと、立春は2月4日になっていましたので、なんだか固定されているように思えたかもしれません。
でも、あえていえば、たまたま2月4日のままだった、ということです。直近では、2021年の立春は、2月3日になるといわれています。
計算上はそうなりますが、国立天文台による二十四節気の発表は、前年となりますが、計算上は、2021年以降は4年に一回ほど、立春が2月3日になる年がくるようです。

たった一日の違いですが、春が一日早く来る、ってなんだか嬉しいですね。

版画のシラカシは、常緑の広葉樹で、冬も碧々とした葉を茂らせます。庭木・生け垣としても使われる木ですが、成長すれば20メートルほどにもなり、「鎮守の森」の代表的な構成メンバーで、大木が神社のご神木として祀られているのも目にします。

冬には葉を落とす植物も多い中、常緑の広葉樹は、少ない日光でも光合成に使う、という戦略をとりました。そう、冬でも日光は確実に降り注いでいます。それをどう活かしていけるのか、動植物はみな知っています。私たち人間も、それに負けずに大いに太陽の恵みを活用しようではありませんか。

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