特集
家族に、わたしに、地球に、いつも、いつまでも陽のあたる家。「びおハウスF」
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びおハウスFは、他のケーススタディハウスと同様のコンセプトによるものですが、特徴的なものが、「F’s リビング」です。
私たちは、知らないうちに、自然と切り離され、社会と隔離された生活するようになってしまいました。
そして、3.11の不幸が起きました。
そして、絆ということばが、大きな注目をあびた1年でした。
自然との絆
社会との絆
家族との絆
自然との絆社会との絆家族との絆を取り戻す住まいが求められています。
びおハウスFの「F」
LDKと個室の数で住宅の価値をはかる時代が終わったといわれて久しくなります。しかし未だに、何LDKだということにステイタスを覚える人がいなくならないのも事実です。
びおハウスFは、その価値観を3つの「F」に見出しました。
それぞれの「絆」に対して、びおハウスFが出した答え、それが、F’s Livingです。

F’s Living
日本の伝統的な住まいには、南側に縁側、土足で使える土間、収納ゾーンがありました。居室は、それらの空気層によって外気から柔らかく隔てられていました。また、その空気層の両側には、障子、ガラス戸、格子戸、雨戸など、様々な役目をもった建具があり、昼と夜、夏と冬、様々な季節や時間に応じて、住人がその建具を開けたり閉めたりしながら温熱環境やプライバシーの調節を行ってきました。これらの「縁」空間は、住まいと社会、自然を結ぶコミュニケーションゾーンであると同時に、温熱環境を調整するための重要な環境装置でもありました。
びおハウスFは、この日本の建築にある伝統的な「縁」空間をF’s Livingとして進化させました。縁側と土間の良いところを合体させ、さらに進化させたものです。
F’s Livingは、サンルームのような場所で自然の力を最大限生かし、電気をなるべく使わずに自然室温で暮らせる新しい住まいのかたちです。エネルギー自給自足をめざし、太陽光発電を搭載し、地中熱を使ったクールチューブ、花粉症対策にも有効なプラス圧の換気、人体に優しい木質繊維系断熱材、ホタテ漆喰壁、無垢材などを用いた、「人間と地球に優しい住まい」です。
コンセプト
1.F’s Livingのある家
縁側と土間を合体し、進化させた「縁」空間、F’s Livingがあります。ダイレクトゲインで太陽熱を集熱・蓄熱、外付けブラインドで日射遮蔽します。断熱スクリーンで太陽熱を逃がしません。
2.呼吸する皮膚をもつ高断熱の家
人体と環境に優しい木繊維断熱材で調湿機能のある壁、屋根を実現します。
外付けブラインドや断熱スクリーンを季節や時間により開閉し、温度調整します。
3.放射冷暖房の家
サンルームのダイレクトゲインを使った放射暖房。床下エアコンで床が緩やかに暖められたり、冷やされます。クールチューブで夏は床下がゆるやかに冷やされます。
4. プラス圧換気法の家
クールチューブで夏は冷たい外気を床下に、冬は温かい外気をサンルームでさらに暖めて室内へ放出し、エネルギーを無駄使いしない換気システムです。高性能フィルターで花粉症対策にもなります。
5.エネルギー自給の家
6.自然素材の家
7. おおらかで自由な間取り
耐力壁を建物の外周に配置したおおらかで明快な構造。家族の成長に従って改装、増改築がしやすい間取りとなります。
8.庭と一体化した住まい
庭と屋内のつながりを重視した豊かな空間設計。テラス、デッキなど気軽に屋外の生活を楽しめるプランニングが可能です。
びおハウスFのシステム
F’s Livingが、サンルームとして働き太陽熱を集めて蓄熱します。

F’s Livingが、蓄熱された熱で建物全体を温めます。

F’s Living(サンルーム)が、大きな軒下となり、居室の冷房負荷を減らします。

換気回数を増やし、建物全体を冷まします。

他のびおハウスは、集熱・換気に「Eベンチレーション」を用いていますが、びおハウスFは、F’s Livingそのものに、同様の機能を持たせています。また、クールチューブを併用している点も特徴です。
びおハウスFがクールチューブを勧めているのは、以下のような理由からです。
利用目的
クールチューブは土中熱を利用して外気を冷却加熱することで外気負荷を軽減したり、外気の室内取入れによる温度差分布を少なくすることを目的とする。
クールチューブの適応
クールチューブとしてはシックハウス換気程度に用いることで、長期的かつ小風量で考えることで装置の容量を小さくする。
第二種換気方式が有利
クールチューブは配管長が長く管内圧力損出があるため、ファンで送風することから第二種換気方式とすることが合理的と考える。
一般的な住宅では40坪程度ならば、シックハウス換気量は概50~80㎥/hと考えられる。このため、ダクトは100φ程度となる。
モデルプラン

一階平面図

二階平面図
土間・縁空間を利用して
郡さんが設計したF’s Livingの原型とも言える家の住まい手さんの感想をご紹介します。
白川 克さん(40代)
我が家は3人ですむにしては、まあまあ広い。いわゆるマンション風表記で言うと3LDKくらいはあるのだが、実際には1DKSである。Lすらない。
その分、何があるかというと、デッキとサロンと広いDKである。
貴重な床面積を使ってしまう見返りに、サロン(玄関土間)から僕らが受け取っている愉悦はなにか?
・あること自体が贅沢
⇒何に使ってもいい、使わなくてもいい、という自由
・景色
⇒サロンからの眺めもいい
・薪ストーブ
⇒見てよし、暖まって良し、料理に使って良し。
・団らん
特に冬は、ストーブの前でご飯を食べたり、麻雀をしたり
雨の日は、娘が縄跳びをしたり
・趣味
家を建てた後、自転車にはまりました。
ので、自転車置き場として(繊細なので外にはおけません)、
メンテ場として、トレーニング場としてヘビーユースしてます。
ブログでそのことをちょっとだけ触れました。
http://blogs.itmedia.co.jp/magic/2012/01/post-282e.html
安部白道さん(50代)
この8年、我が家の土間はどのような役割を担ってきたのだろうか。最初私はひそかにそこを「風韻室」呼んでいた。気候のよい時期にそこにテーブルやいすを並べると、第3の居間となる。ストーブのシーズンが迫ってくると、格好の薪棚に一変する。土間にうず高く積まれた薪を眺めるだけで、冬を迎える喜びとその白い厳しさを愉しむ気分が高まってくるのだ。これは土間に住んだ人間にしか味わえない贅沢ではなかろうか。
〜略〜
ひとが土間の価値に目覚めるための3つの条件がある。それは、想像力とインテリジェンス、そして自らの人生を意思を持って締めくくるための覚悟。住人は、最後に、吹き抜ける風と共に、その土間をくぐりぬける。そのとき土間はその悠久の旅立ちのゲートとなる。今の私は、自分の躯が収まった函が、土間から運び出される情景を明確に描くことができる。それはある意味至福の感情である。
郡さんの創りだす新しい「F’s リビング」が、どんな空間なのか、お分かりいただけたのではないでしょうか。
郡さんは、これまでも「自然と住まいが出会うところ」としてのサンルーム、そして社会と住まいの出会う広い土間の「玄関」を住まいに取り入れてきました。
玄関(郡裕美) | 設計のみつくろい
http://www.bionet.jp/2008/10/genkan/
現在愛知県で工事中の「びおハウスF」は、もう間もなく竣工予定です。竣工した姿は、もちろん「びお」でご紹介します。お楽しみに。
コロンビア大学建築学部修士課程終了後、同大学准助教授。イエール大学、名古屋工業大学講師も歴任。住宅、店舗、公共施設の他、古民家再生などの設計を手がけ、国内外で各種建築賞受賞。

アモルファスシリコン太陽電池で自家発電をします。昼光照明(天窓)利用で日中の照明使用を減らします。
木繊維断熱材、ホタテ漆喰、珪藻土、テラコッタタイル、無垢材など自然素材を使用し、人間と環境に優しい住宅です。



2012/1/25(水)23:09
Beck爺さん
コメントありがとうございます。「F’s リビング」は、新しいコンセプトの部屋です。LDKでも個室でもない、みんなが自由に使える家族のための新しい部屋です。最近の日本の家のリビングってテレビ見ながらゴロゴロする「くつろぎ空間」っていう使い方が多いですよね。でも、これからは、今までと違って暮らし方も様々になるし、余暇や定年後の時間も増えるし、居間の他に趣味の創作とかができる場所、多少汚れても大丈夫な土間のような場所が家の中に必要だと思うんです。それが「F’s リビング」です。お父さんが一生懸命ゴルフクラブの手入れをしたり、子供が工作したりしているところが居間から見える暮らしって素敵だと思うんです。
2012/1/23(月)16:55
郡 様
土間はいいですよね。とてもいい空間です。雨があっても、風ぼこりがあっても、餅はつけるし。 日本の家屋は、湿度と冬の寒さへの対策が一番肝要かと、過ごしていて、感じます。温度差があれば、必ず、空気の対流が生じます。でも、土間はいいです。F’S リビング 素敵です。
2012/1/17(火)21:05
成田様 コメントありがとうございます!コンセプトに共感していただけ、とってもうれしいです。成田様が考えていらっしゃるのは、増改築リフォームですか?建て替えですか?もうすこし具体的にご要望をお聞きできれば、建設費の目安などご呈示できると思います。よろしければ、直接メールをいただけますか?メールアドレスは、こちらです。myu@studio-myu.com
2012/1/17(火)17:12
改築したいと思っています。2年前まで南側が空き地で、森が見え陽もたっぷりあたっていました。しかし南に家が建ち盛り土をしたので、1階が暗く2階も陽が入りにくくなってしまいました。
F’s Livingは理想の家ですね? こんなふうに自然と仲良く暮らせるのならどんなに平安でしょう?
築20年ですが新築のときは1億の家なので、今もしっかりしています。木造3階建。1階にリビング、2階にお風呂があります。真ん中に階段があるので、2階3階の部屋は東西に分かれています。息子が結婚するので、住みやすい家が欲しいのですが、費用がどのくらいかかるのか目安が分かればと思います。