色、いろいろ。
薄明
版画/たかだみつみ 文/小池一三
2011年06月22日 水曜日
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このところ、東京とベルリン、パリの冬と、大阪とジャカルタ、バンコックの夏の温度比較を行うため、何度か『理科年表』(国立天文台編纂)を開いていて、気象だけでなく、天文や暦のページも見たりします。江戸時代には、明け六つ、暮六つに相当する時間として、太陽高度が−7度21分40秒になる時刻を、夜明け、日暮れとしています。
北欧のラップランドの夏は白夜なので、日が沈みません。だから夜明けも日暮れもなく、したがって薄明(はくめい)はありません。
3月11日の地震の日、電車が動かなくなり、東京駅にゴロ寝することになり、明くる朝、とぼとぼと歩いて家に戻る時間、薄明の中を歩いたというメールが、若い友人からありました。恐い地震の翌朝なのに、薄明は、美しかったと・・・。
薄明は、日の出前においては黎明(れいめい)、払暁(ふつぎょう)、彼者誰(かわたれ)、明け(あけ)、夜明け(よあけ)、暁(あかつき)、東雲(しののめ)、曙(あけぼの)などの名があります。日の入り後については、黄昏(たそがれ)、夕暮れ(ゆうぐれ)、日暮れ(ひぐれ)、薄暮(はくぼ)などの名があります。
日の出前の「彼者誰(かわたれ)」は「彼は誰」、日没後の「黄昏(たそがれ)」は「誰そ彼」が、元々の意味だそうです。薄暗くて、人の見分けがつきにくいので、こう呼ばれました。
日の入り後は宵、または宵のうちとも言います。宵待草の宵です。宵の明星の宵です。祇園祭の宵山の宵です。
芭蕉





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