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東日本大震災、遠方から出来ること。

2011年04月10日 日曜日
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大きな被害をもたらした東日本大震災から明日で1ヶ月が経過します。
地震や津波で被害を受けた多くの人が、被災地で避難生活や、不便な暮らしを余儀なくされています。
被災地から離れた場所で、こうした報道を見聞きするなかで、自分は安穏としていてよいのか、何かしなくてはいけないのではないか、という気持ちに駆られている人も多いでしょう。
被災地で頑張る工務店の紹介を通じて、遠方で出来る協力を考えます。

被災地でかんばる工務店

仙台市の「建築工房零(代表取締役小野幸助)」は、地震発生直後から自社の燃料提供や炊き出しなどをはじめ、今も会社のスタッフ、協力業者、ボランティアの協力のもと、住宅の泥かきや仮設風呂の設置など、地域での復興活動を続けています。

以下、小野社長のブログhttp://zeronext.blog26.fc2.com/からの抜粋を紹介します。


稲井の湯、完成!!
http://zeronext.blog26.fc2.com/blog-entry-298.html

公民館にお風呂を設置。避難生活でずっとお風呂に入れない人が多い中、とても喜ばれるようです。


マッドバスターズ!!(泥掻き班)
http://zeronext.blog26.fc2.com/blog-entry-295.html

家の中に溜まった泥を掻き出す作業です。地味で大変な作業ですが、どうしても人手が必要で、ボランティアを募っています。


色々考えさせられる。
http://zeronext.blog26.fc2.com/blog-entry-293.html

現地の方にあらためてこう訴えられると、なんとも返す言葉がありません。必読です。


現地から学んだこと。
http://zeronext.blog26.fc2.com/blog-entry-292.html

ボランティアの必要性や心構え、とくに泥掻きの人手不足が訴えられています。

何が出来るか?

小野さんの「現場から学んだこと。」にもあるように、手伝える人は、現地に行って「人手」を提供することが出来ます。ただし食料も水も燃料も安全も、全部自分で確保が条件、観光気分は厳禁です。それでも手伝えるという人が、現地で活躍しています。

遠い、体力がない、それが出来ない、という人。こちらのほうが多いでしょう。
そういう場合は「義捐金(義援金)」という手法があります。日本赤十字社等に寄せられた義捐金の配分基準がこの8日に決まりました。被災し家を失ったり、家族を亡くした方々に金銭面で支援しようというものです。

もう一方、別の義援金としては、今回の建築工房零さんのように、現地で救援活動をしている方々の活動に、直接義援金を渡す、という方法です。被災者への物資調達費用、活動費用として使われます。

東日本大震災「義援金と活動報告」 建築工房零
http://zerocraft.com/others/503-2011-03-20-08-51-09.html

すでに別の募金に協力している方も多いかと思いますが、自分の義捐金が直接どんな活動に使われるかわかる、こんなやり方に共感できる方は、ぜひご協力ください。

自粛の話

花見の自粛が各地で話題になりました。当初の自粛ムードから、徐々に自粛はかえってよくないという言論が見えるようになってきました。
写真は、福島県福島市の花見山です(今年のものではありません)。

この花見山は、花木栽培農家の所有物であり、栽培の現場でありながら、花見の場所として提供されていますが、震災以降来場者は激減しています。
福島県は原発事故も加わり、風評による被害も加わり、経済的にも大きな打撃を受けています。地元での楽しい花見はまだ遠いかもしれませんが、桜は今年も綺麗な花をつけているとのことで、賑わいを取り戻すことを願ってやみません。

「びお」の編集部がある浜松市では、ゴールデンウィークに実施される「浜松まつり」が中止となりました。100万人以上の来場がある、日本有数の祭りです。浜松では、かなり早くからこの祭りの準備が行われ、その経済効果は市にとって決して小さくないはずです。大小様々な影響が出ます。浜松市は中部電力管轄、60Hzの地域で、祭りの実施が東京電力の電力不足に大きく影響するものではありません。
これと同じようなことが、日本の各地で起こっています。

祭りで生計を立てている人も、花見の有無で生活が変わってしまう人もいるのです。
被災地からも「花見を自粛しないで」という声もあがっています。

ハナ★サケ!日本の会 YouTube
http://www.youtube.com/user/HanaSakeNippon

長いスパンで応援しよう

三陸は、世界三大漁場の一つと言われています。親潮と黒潮の潮目にはプランクトンが多く、それを餌とする魚が集まり、またそれを餌とする…という繰返しで、多様な漁業資源がもたらされます。
この三陸の漁港が大きな被害を受けたことで、さまざまな影響が出ています。

旬ナビで紹介した宮古・重茂漁業協同組合も、出荷ができる状況ではないとのことです(震災前の写真です)。

重茂の若布

筍と若布
http://www.bionet.jp/2009/04/takenokowakame/

個別で生計を立てていくのが難しい状況になっていて、漁船を共同利用する、漁師を給料制にするなどの、共同で生き残る道が探られています。

影響は、私たちが直接食べる魚介類だけではありません。
飼料工場の被災や、飼料の原料となる魚の供給不足から、畜産にも影響が現れます。
特に出荷サイクルの早い鶏卵はハッキリとその影響が現れ、卵の値段もあがっています。
建築業界においても、東北の工場が被災したことや、流通が滞っていることで、多くの建材の入荷の目処がたたなくなっています。
東北に、いろいろなことを頼っていたことに、今さらながら気付かされることになりました。
消費者が購入時に産地を選べる精肉・青果と異なり、飼料・肥料は生産者にかかっています。
生産者も生活がかかっていますから、飼料・肥料が入らなければ他から買うしか無い、安い方を選ぶ、それはある程度仕方ないのかもしれません。
しかし、一度離れてしまった取引先を取り戻すのは簡単なことではありません。

消費者からの無茶なお願いかもしれませんが、生産者のみなさんや、流通の過程にいるみなさんも、長いスパンで被災地の産業復興を応援するよう、お願いしたい次第です。

被災地の方々は、がんばろう、と言われる必要のないほどがんばっています。被災地以外にいる我々も、今すぐ応援できることと、長い期間出来る応援でがんばろう。

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  1. サヅカさんからのコメント

    2011/4/13(水)10:08

    天南星さん

    コメントありがとうございます。被災地よりのご意見、ありがとうございます。
    浸水することを前提にすると、床下の清掃はもちろんですが、壁体内や基礎の断熱材なども水に濡れても機能を失いにくいものを検討する、ということになるかと思います。
    浸水を前提にするのか、場所を選ぶのかは、個々の問題でもありますが、今後は行政の対応がどうなるかですね。

  2. 天南星さんからのコメント

    2011/4/12(火)10:00

    被災地宮城県に住んでいます。
    復興計画として、住宅はどうあるべきかということを、考えています。

    津波により、全壊した家、浸水した家、避難所を実際みました。今は震災後一月などという、番組が多く目につきますが、つい4月7日にも、津波警報、昨日にも津波注意報。震度5・6もあり、今の生活を救済しないで、何が復興計画だと怒っていますが、提案しないことには、始まらないと思い・・・。

    まず、場所について。七ヶ浜は全壊している場所に残っている家があります。百年住宅という触れ込みでした。当初半信半疑でしたが、実際ホントにほとんどなんでもない。百年に一度の津波のために、高台に家を建てるといっても現実的ではない。しかも、今は市街地に過疎化が進み、空家も多い。下水道も新たにとなれば費用も嵩む。

    次に構造について。浸水して困るのは、ヘドロのにおいが消えないこと。床をはずしやすくして、床下を清掃できる構造にする。現在の家は床下を剥がすことが、著しく困難を伴う。床材も清掃しやすい材料で。

    住宅を建築・設計するに当たって、考慮していただけたらと思います。

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