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Siding サイディング

文/武山倫
2011年03月31日 木曜日
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サイディング

外壁に張る乾式の板状の外装材をサイディングと呼びます。
素材の種類から、大きくセメント(窯業)系、セラミック系、金属系サイディングに分類することができます。色柄などデザインが豊富で、比較的安価なため、多くの住宅の外壁として使用されています。また、金属系サイディングは、耐久性が高く軽量なので、リフォームにも使われています。

サイディングメンテナンス表

従来の製品は、施工後数年ごとに再塗装が必要でしたが、最近では、光触媒効果を利用して、太陽光や雨水により汚れを落としやすく加工したものや、耐久性・耐候性を高め、メンテナンスとして必要な再塗装の間隔を長くとれるようにしたものが開発されています。

サイディングの種類


外壁用木質系サイディング
天然木などを塗装したもの。表面を炭化処理した昔からのものが日本の風土には合います。木材の表面に被膜を作ってしまう塗装は木材の呼吸を止めてしまうので基材である木材の寿命を短くしてしまいます。


外壁用窯業系サイディング
セメントに木片などを混ぜて、強化してプレス成形で板状にしたもの。耐震性や防火性に優れ、震災の現場でも古いモルタル壁に比べてはく離や脱落がなく地震に強いことが確認されました。表面はセラミック塗装が一般的になりました。5~7年でシーリングの打ち替えなどを、7~8年で再塗装が必要といわれています。窯業系サイディングは、塗装品を多く見ますが、フッ素系、ウレタン系など塗装の種類があり塗装方法によって寿命も変わります。最も強靭な塗装皮膜はフッ素系の塗料ですが、それでも寿命は10年位だと言われています。ただし、開口部(窓やドアなどのサッシ廻り)やサイディングのジョイント部分にシーリングを打って止水します。2008年2月にJIS規格が改正され、最小の厚さが、12mmから14mmに変更となり、外壁材としての性能がより高いレベルで標準化されました。


外壁用金属系サイディング
スチールの板などを表面に、裏に断熱材が入っているもの。(この断熱材は貼りつけや充填などいろいろあります。もちろん裏側に断熱材のない製品もあります)「窯業系サイディング」に比べて重量は約3分の1から4分の1、一般的なモルタル壁に比べると約10分の1と軽く、施工性、運搬性に優れています。耐候性は基板となる素材の塗装被膜の性能によります。サビなど、腐食する可能性がありますが、基材であるバッキングプレートの性能により寿命が大きく変わります。基材には、ステンレス、アルミニウム、ガルバリウム鋼板。両面対候性塗装鋼板などいろいろあります。また、張り方によって、ヨコ張りサイディングと縦張りサイディングがあります。切り口やキズから錆びるデメリットがあります。

ガリバリウム鋼鈑
最近普及してきたサイディングでアルミ55%と亜鉛等の合金で今までの鋼鈑より腐食しにくい鋼鈑ということで開発されたものです。表面からは錆びませんが切り口から錆びたり、塩害に弱く、長期の使用で赤錆などで穴が開いてくる傾向があります。


外壁用アルミサイディング
3000番系アルミ合金のアルミサイディング外壁材が一般的に多いサイディング。また、ステンレスのような強さと腐食をしにくいアルミの耐久力を併せもった、アルミ超合金(品番5000番系のアルミとマグネシウムとの合金)を使用したアルミサイディング製品があります。


樹脂サイディング
日本では未だあまり普及していませんが、1965年にアメリカで生まれた材料です。塩害や凍害に強いため、日本でも1996年ころから寒冷地である北海道を中心に導入されていますが現在のシェアは2%といわれています。塩、石油などを主原料とした樹脂サイディングは、カナダで60%、アメリカで40%のシェアを持つとても一般的な外壁材です。平米あたりの重量は約2kgで、平米18〜24kgの窯業系サイディングに比べると9倍以上の違いがあります。軽量であるため運搬しやすく、現場での施工性も高く、躯体への負荷も小さいので耐震性能にも有利に働きます。リフォームでは既存の外壁材の上から施工できるメリットがあります。また、顔料が原料に含まれているため変色や色あせの心配が少なく、約30年間リフォームが不要といわれています。半面、熱膨張率が大きいため、寒暖の差の激しいところでは伸縮を考慮した施工が必要になります。


サイディングの塗装は、意匠だけではなく、サイディングを水から守る防水プロテクターの役割を果たしています。通常モルタル壁でも窯業系サイディング壁でも、塗装が傷むとその下に影響が出ます。窯業系サイディングの場合、塗装が痛むとサイディング本体が水分を含むようになり、日陰であれば藻やカビの発生、日向であれば濡れて乾いてが繰り返され反りが発生します。また、水を含むとサイディング自体の耐久性が弱くなります。硬く、しなやかであったサイディング本体が、水を含むたびに強度が落ちてもろくなります。

メンテナンス

サイディング1

サイディングのメンテナンスはシーリングが5~10年単位程度(5年単位程度で点検して劣化を調べます)と言われています。このシーリングは、メーカーの暴露試験では、7年程で劣化するとされています。一般的に、防水層の上に施工しているため、シーリングの劣化による漏水があっても問題になりにくいものですが、水を含むことでサイディング本体の劣化をはやめる危険があります。

サイディング2
見た目の劣化は、塗装そのほか、気象条件等その地域の事情によりますが、7~15年で劣化してきます。性能上は外装材として機能しますが、見た目の劣化が自然素材と違って年月を経て風合いを増した状態にならない素材です。見た目の劣化対策として、塗りなおす場合、上から貼る場合、張りなおす場合がありますが、張りなおすより、前のサイディングを防水のために残して、上から貼る方ことが多いようです。

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