色、いろいろ。
紅葉
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webを開くと、各地の紅葉の名所が出ています。北海道の大雪山を手始めに、十和田湖の奥入瀬渓谷、日光、箱根、鎌倉、京都へと下ります。
個人的には、上高地の燃えるようなナナカマドの色や、その帰りに高山に寄ったあと郡上八幡に下る途中の「せせらぎ街道」の紅葉がつよく印象に残っています。「せせらぎ街道」のそれは、紅葉だけでなく、黄金色に染まったナラやブナなどの広葉樹が見事でした。
赤色に変わるものを「紅葉(こうよう)」、黄色に変わるものを「黄葉(こうよう、おうよう)」、褐色に変わるものを「褐葉(かつよう)」と呼びます。「せせらぎ街道」で見たものは、緑葉を含め、それらが錦(にしき)の織物のような模様でした。
紅葉は日本だけのものではありません。
ハワイに住む黒蝶さんは、「こちら、ハワイでも秋はあります。空が抜けるように青く、高く、星も冴えて光ります」といいます。ただ「寒い地方のように、徐々に山々が色づいて・・・という風景は見られません。あくまでも、ある品種だけが、地味にコウヨウ(笑)して葉が散るだけ」ということで、錦秋までは期待できないようです。
海外の紅葉ということでは、カナダ・ケベック州のローレンシャンが見事でした。ローレンシャンは、モントリオールから車で約1時間半位の距離にある大きな丘陵です。ここの紅葉はカエデ(シュガーメープル)が主です。なだらかな丘陵に大小の湖沼が点在し、カエデの紅葉と、シラカバの黄葉が柔らかな表情を見せてくれます。
ローレンシャンからほど近くに、世界最大のログハウスとして知られるシャトー・モンテベロがあります。G7サミット・オタワ会議が開かれたホテルです。ロビーの中央に6面体の暖炉があって、薪がパチパチと音を立てて燃えていました。そこから目を外に転じると樹齢を重ねたカエデが色づいていて、クラシックとエレガントの渾然一体性をそこに見ることができました。ここは特別の場所だと思いました。
紅葉(黄葉)はパリにもあり、ブダペストにもあります。夏が暑く、秋になると急に冷え込む地域では、どこも鮮やかです。けれども、日本の紅葉は、身贔屓も手伝って格別のものがあるように思います。
紅葉は、日本では、花、月、雪、時鳥と並んで「五個の景物」に数えられ、古代の和歌以来、連綿と続く伝統を持っています。「古今集」に詠まれた
よみ人知らず
という歌はその代表的なもので、小学校唱歌の『紅葉』は、日本人ならみんな知っています。
秋の夕日に照る山紅葉、(もみじ)
濃いも薄いも數(かず)ある中に、
松をいろどる楓(かえで)や蔦(つた)は、
山のふもとの裾模樣(すそもよう)。
溪(たに)の流に散り浮く紅葉、(もみじ)
波にゆられて離(はな)れて寄つて、
赤や黄色(きいろ)の色さまざまに、
水の上にも織る錦(にしき)。
三つの俳句を紹介しておきます。
山口青邨
星野立子
三橋鷹女
前の二つの句が、しみじみと感じ入るものであるだけに、鷹女の句は、やはり凄みがありますね。





2010/10/25(月)02:31
花札はトランプのようなものだけど、日本では大人だけのカードになっています。
あのカードには四季折々があり、その位が定められていて、桜と紅葉は、独特の位置づけが与えられています。ボタンや雨札があるのもおもしろい。雨札の柳の下の人物(唯一の人間)は能書家として知られる小野道風(おののみちかぜ)です。
2010/10/24(日)20:54
黒蝶さん、たかさん、コメントありがとうございます。
こちら浜松市でも、標高の低いあたりではまだまだ紅葉が進んでいません。
今年は猛暑で葉が落ちてしまった木も結構あるようにも見えます。
正直言って子どもの頃は紅葉のどこがいいのかと思いながら唱歌を歌わされていた気もしますが、今となっては紅葉が気になるようになりまして、チョット複雑です。
2010/10/23(土)08:22
懷かしい「うた」ですね。最近の小学校ではあまり「児童唱歌」を歌わなくなってきているとか…。
寂しい限りです(日本の「季節」や「暮らし」を学んでいくには最高なんですが…)。
こちら山口県はまだ、気温が高いせいか山間(やまあい)の森はまだ「青々」としています。
秋が「短く」なってきているのでしょうか。こちらも寂しい気がいたします。
2010/10/23(土)03:56
あっ、コメントを引用して頂いたハワイの黒蝶です(大照れ!)
「奥山に紅葉ふみわけ鳴く鹿の声きく時ぞ秋はかなしき」感激です。
私の大好きな歌です。詠み人知らずだったとは、しみじみ驚きです。
モミジと言えば、鹿を思い浮かべるのは、花札のせいでしょうか?(笑)
ハワイの日系二世の方々は、公民館のようなコミュニティーセンターで集っては、花札遊びに興じています。
それから良く聴くのが、ジャズにアレンジされた「モミジ」♪
所変わればスタイルは変わりますが、
山が燃えるような「コウヨウ」を恋しく思うのは、日本の四季も醍醐味の一つだからでしょうね。