色、いろいろ。
つゆ草
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朝咲いていたかと思うと昼には花が凋んでしまうことから、まるで朝露のよう、ということで名付けられたと言われます。英名のDayflowerは、「その日のうちにしぼむ花」という意味です。
「その日のうちにしぼむ花」といえば、蓮の花もその一つです。
過日、越中高田に行くことがあって、城址公園の蓮の花を見てきました。夕方だったので、閉じている花が多く、蓮の花は、やはり朝早く見るべきだと思いましたが、翌日は早暁に高田を発ったため、見ることが出来ませんでした。
それでも高田の蓮は、東洋一といわれていて、外堀を埋め尽くす規模の大きさといい、花の見事さといい、暮色の中の花々は、幽玄を感じさせるものがありました。
ツユクサは古くは“つきくさ”と呼ばれていました。「万葉集」に親しんだ人は、「月草」または「着草」などの言葉がひんぱんに用いられていることをご存知かと思います。人の心の「移ろいやすさ」を表す常套語ですが、この“つきくさ”が転じてツユクサになった、という説もあります。
花のかたちから蛍草や帽子花、花の色が鮮やかな青色なので青花などの異名もあります。漢方薬の生薬名で鴨跖草(おうせきそう)というのも、このツユクサです。
ツユクサの花は、青花という異名があるほどなので、古くから染め物の下絵を描くための絵具として用いられてきました。この花の青い色素は、アントシアニン系の化合物で、着いても容易に退色する性質を持っています。
ただ、ツユクサの花は小さいので、染め物の下絵を描くものは、栽培変種である大型のオオボウシバナ(アオバナ)が用いられるようになっています。
前世紀初頭、ドイツ人の科学者が赤い薔薇と青いヤグルマギクの花の色素が、同じアントシアニンであることをつきとめ、花の色の違いは、細胞内の水素イオンの濃度(pH)によるという「pH説」を唱えました。
この「pH説」に異を唱えたのが、日本の植物生理学者の柴田桂太でした。彼は、青色の花はアントシアニンの金属錯体によるものと結論づけましたが、欧米の科学者からは無視されたそうです。前世紀末になって、この柴田説を裏付ける実証がなされて、ツユクサの青色色素の金属錯体には、アントシアニン、フラボン、マグネシウムイオンが含まれていることが分かったそうで、今では、X線結晶構造解析によって、ツユクサの青色色素のコンメリニン分子全体の構造が明らかになっているそうです。この違いがいかほどのものか、化学に弱いわたしには不明でありますが・・・。
「早起きは三文の得」と申します。朝露を光らせながら青く咲く、ツユクサをどうぞ楽しんでください。
高浜虚子
石田波郷
加藤暁台
山頭火
片山由美子




2010/9/12(日)11:03
黒蝶さん
コメントありがとうございます。つゆ草の仲間には外来種もありますが、でもこの青く小さな花は、日本的な情緒があるように思えますね。まだまだ暑いですが、この版画で露の涼しさを感じていただければ幸いです。
2010/9/10(金)16:33
私の好きな草花の一つに、このつゆ草があります。
(もう一つ、絶対に外せないのは、一重(ひとえ)のヤマブキです)
本当に小さい花なのに、濃い青色が心に深く印象を残しますね。
小学生の頃でしたか、精密描写で一心に青い花を見つめて、
それまでの「お花は赤いもの」「お花は赤いからきれい」という概念を消してくれました。
そして、すっかりその深い青さに魅せられたことを覚えています。
原産地は知らないのですが、何故だか日本らしい草花ですね!