花々舎の草花

霜降・霜始降(しもはじめてふる) リンドウ

2009年10月23日 金曜日
リンドウ(竜胆)01

リンドウ(竜胆)02

りんりんりんどうの花咲くころサ
姉さは馬コでお嫁に行った
りんりんりんどうは 濃むらさき
姉さの小袖も濃むらさき 濃むらさき
ハイノ ハイノ ハイ

私がリンドウを目にすると必ずこの歌詞が頭をよぎるのです。
童謡ではなく島倉千代子が歌った「りんどう峠」という歌謡曲なのですが、幼い頃の私は歌っていました。
りんどうの花とお嫁さんと鈴をつけた馬とが絵本の中の出来事のように物語ってくれるのです。
そして昭和30年代の懐かしい風景がよみがえってくるのです。


旬の句

リンドウ(竜胆)03

一茶は、生涯に二万句を詠みました。見たもの、感じたもの、生きとし生けるものを、ほとんどを俳句にしました。母が3歳で他界し、14歳で故郷を出て江戸へ。30歳から近畿・四国・九州を旅します。50歳になって信濃に帰郷。52歳で結婚し、長女が生まれます。56歳のとき句文集「おらが春」をまとめます。
この句は、一茶57歳の句です。
霧が深いなか馬が橋を渡っている、あの橋は穴があいていて危険だと思っていたら、まるで承知していたとばかり、馬はそこを避けて渡って行ったという句です。馬のかしこさもさることながら、それをじっと見ていた一茶がそこにあって、一茶らしさを人は感じます。

雀の子そこのけそこのけ御馬が通る
名月を取ってくれろと泣く子かな
痩蛙(やせがへる)まけるな一茶是にあり

どの句も、朗らかで楽しく、元気がでますね。
俳句は、風流韻事だけではない、ということです。


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