花々舎の草花

寒露・鴻雁来(こうがんきたる) コスモス

2009年10月08日 木曜日
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コスモス
コスモス02

「夏の花はヒマワリ」と言った人は「秋の花はコスモス」と言うでしょうか?
秋風にピンク、えんじ、白のコスモスが揺れる様は日本の秋の風景として定着しています。

最近では春咲きコスモス、ウィンターコスモス、チョコレートコスモスといった新しい品種のコスモスが生まれています。
とくにチョコレートコスモスは女子高生が主人公の人気まんがのタイトルになっていて、若い方に人気があるようです。
チョコレートコスモスは名前どおりで色もチョコレート、香りもチョコレートなのです。

今回のコスモスは休耕田で育てられたものをいただきました。
私の背よりも高いコスモスの間に入ったら、夏のなごり香のせいでしょうか、うっすらと汗をかいていました。


旬の句

コスモス03コスモス04

駅の構内で、立ち食い蕎麦屋の湯気を嗅ぐと、お腹がグーと鳴るのはこの季節です。何故、秋の夜にはおなかが空くのか、それは夕食後の時間が長くなるからかも知れません。
「栗飯」と「氷上」という文字を見て、松瀬青々(まつおせいせい)は、関西の人だと思いました。小さい頃(わたしは京都生まれ)、秋になると、母は「氷上の丹波栗やで」と言いながら、ホカホカとした栗飯を炊いてくれました。丹波氷上の栗は大きく、甘みが違いました。丹波は朝夕の温度差が大きいので、栗の実に栄養を行きわたらせようとして、大きく、甘くなるのです。「氷上の丹波栗」といえば、そのことを知っている関西の人であり、しかも、そこについ「二三日」居ついてしまったというのですから、これはいよいよ関西人ということになります。果たして松瀬青々は大阪の人で、大阪朝日新聞に勤め、朝日俳壇の選者を長く担当した人でした。大岡信は、この俳人を「洗練された関西料理に通じる味」といいます。

巌谷小波(いわやさざなみ)は、いわずと知れた童話作家です。こちらは、東京麹町生まれ、お伽噺の開拓で、『桃太郎』や『花咲爺』「舌切り雀」などは、小波の手によって再生され、幼い読者の手に届けられました。小波は江戸の戯作に親しんだ人で、「わ仮名」にみられる言語改革は、そうした教養がものを言っています。ただ小波には、アンデルセンほどの深刻さがないといわれ、お伽噺の人物観照の甘さが指摘されます。
この句は、明治の文人が、近所の火事騒ぎで目を覚まし、腹が空いていることに気づいて物食う自分をペーソスゆたかに詠んでいます。この童話作家の人柄がじわ〜と伝わってきます。



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