花々舎の草花

処暑・天地始粛(てんちはじめてさむし) ダリア

2009年08月28日 金曜日
Share on Facebook
このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - 処暑・天地始粛(てんちはじめてさむし) ダリア

ダリア01
ダリア02

江戸時代に天竺牡丹と呼ばれて広まっていきました。
長い間の品種改良で多種、多様な花色、花容の品種があり、いかにこの花に愛着を持つ人が多いかの証となっています。

ダリヤ、ダーリアと呼ぶ人もいるのですがダリアなのです。
私も幼い頃はダリヤと呼んでいました。
黄色のポンポンダリアが母のお気に入りだったのか、夏休みといえばポンポンダリアの黄色が目に浮かんできます。

最近では“黒蝶”という名の赤暗色の大輪ダリア、そして、11月〜12月頃に高さ3メートルにもなる皇帝ダリアが人目を引いています。


旬の句

ダリア03
直立した緑色の茎の頂にある桔梗の蕾は、開花前には花びらが互いの縁(ふち)で、くっついたままになっていて、まるで紙風船のようです。それが膨らんで、雄蕊が成熟するようになると、花の先が五裂して花が開きます。子規は「紫のふつとふくらむききやうかな」と詠み、加賀千代女は「桔梗の花咲く時ぽんと言ひそうな」と詠みました。桔梗のつぼみには、夢が詰まっているといわれますが、子規や千代女の句は、そんな桔梗の姿を伝えてくれます。阿波野青畝(あわの せいほ)は、それを「手触れなば裂けむ」と詠みます。「あおぞらに外套つるし古着市」という句もそうですが、虚子直伝の写生に徹した句です。
桔梗は、環境省によって絶滅危惧種の一つに指定されました。秋になると、どこでも見られた花だったのに、そういえば最近見かけなくなりました。


ダリア04
三橋鷹女(みつはし たかじょ)は、莟が開いて、花になった状態の桔梗を詠みます。蕾には夢があるけれど、花になってしまった桔梗はさびしいと言うのです。花(女)になってしまった自分はもう蕾に戻れないわけで、鷹女の心情が吐露されています。桔梗を季題とする句の中で、自分の心情を詠んだものとしては、石田波郷の「桔梗や男も汚れてはならず」が挙げられます。こちらは病床にあっても「男は身ぎれい」であらねばならぬ、と自分に言い聞かせている句です。
この花は水仙と同じように、真っ直ぐに天に向って伸び、花だけが自重で垂れているけれど、すがすがしく、しゃきっとした花です。「きりきりしやんとしてさく桔梗かな」、こちらは一茶の句です。


コメント・トラックバック

この記事へのトラックバックURL :

この記事へのコメントRSS

コメントはこちらから!

コメント

以下の記事もどうぞ
no01-2_umegochitop

立春といわれても、まだ冬だよ、といわれる寒波がこの列島を襲っています。けれど、日脚を見ると一日一日伸びていて、木々を見ると芽吹いていて、なるほど立春なのだ、春は立っているのだと思います。

町の工務店ネット町の工務店ネット

住まいネット新聞「びお」は、
町の工務店ネットがお届けしています。

最近の記事

記事を探す

月別

カテゴリー別

タグ別

現代町家

ツイッターtwitter

びおの関連・関心を
タイムリーにつぶやきます!

現代町家現代町家

その家は、前を通る人の家でもある。


ページトップ