旬のコラム
ブラジルの美しい網戸
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サンパウロからアマゾン方面へ北上し、サルバドールというブラジルの古都からさらに船で1時間。夢のように美しい砂浜のあるイタパリカ島につく。そこに住む建築家、ペスカリーニョ氏の自邸を訪ねた時のことだ。

ペスカリーニョ邸外観

鯨の脂を貯蔵する古い蔵の外観。生い茂った植物と一体化した住まい。
海岸沿いに建つその住まいは、オモテからは鬱蒼としたジャングルしか見えない。白い門扉を開け、露地を進むと、鯨の脂を貯蔵する古い蔵に、増築に増築を重ねたユニークな建物があった。ブラジル各地から集められた古材がそこここに使われ、ユーモアに富んだ自作の家具が設えてある。サロン、応接室、書斎と歩を進めるごとに次々と個性的な空間が展開する。

応接室/一段上がったところがゲストルームになっており、緑の網戸で仕切られている。巨大な蝿帳、または、作り付けの蚊帳のようで妙に落ち着くいい感じの部 屋だった。

リビングルーム/ジグザグに曲がった大開口は、緑色の網がぴんと張られ ていた。

ここからは、美しい海が一望できる。最上階にある昼寝コーナーに座る建築家のペスカリーニョ氏。建築家として仕事をしながら、サルバドールの大学で建築設計を教えている。
1960年愛知県生まれ。京都府立大学生活科学部住居学科卒業。アルテック建築研究所を経て、1986年、MYU(みゅう)設計室設立。1991年一級建築士事務所スタジオ宙(みゅう)に改称。株式会社スタジオ宙を設立。1994年コロンビア大学建築学科修士課程修了。同大学建築学科准助教授就任に伴い、1996年ニューヨーク事務所を開設。同年、資本金1000万円に増資。空間を体験した人がその美しさ、楽しさに感動できる建築をめざし、住宅、マンション、店舗、公共施設の設計の他、古民家再生、町並みデザインを手がける。また、アートと建築の融合を目指し、パブリックアートの企画運営をするなど、多岐に渡って精力的な空間創造活動を行い、国内外の様々な建築賞を受賞。






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