特集
「小さな家から」という発想。長期優良住宅・その一
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6月4日から、長期優良住宅制度がスタートします。
日本の住宅を、大きく変える制度といわれています。
町の工務店ネットは、「小さな家から」という発想に立って、この制度に臨むことにしました。3回にわたって特集します。
今回は、その一。
いよいよスタート!

いよいよスタートですね。
そうです。昨年暮れの国会で、「長期優良住宅普及促進法」が、衆参両院とも全会一致で決議され、今年の2月24日に「認定基準」が国交省から告示されて、この6月4日を期して施行されます。

これまで建築するには、「建築基準法」を守ることが義務づけられていましたが、今度の「認定基準」は、「建築基準法」と、何がどう違うのですか?
「建築基準法」は、建築に際し、最低守らなければならない法律です。たとえば耐震等級1相当の性能をクリアしなければなりません。
長期優良住宅は、国がこの住宅は「優良」だと折り紙をつけるもので、義務化されていません。耐震等級でいえば2をクリアしなければならず、建築基準法を上回る性能内容となっています。義務ではなく、つまり国が奨励する建築基準で、これを普及促進するため、いろいろな優遇策が講じられます。これから建築しようという人は、この制度を利用するとしないでは、大きな違いが生じます。

どんな違いがあるのですか?
これが結構あるのですよ。ざらっと挙げてみますね。
新しくはじまる50年ローン「フラット50」は、長期優良住宅のみに適応するローンです。長期優良住宅の施行日(09.6.4)に合わせて発表された「フラット50」の内容は、まだあまり有利なものとはいえませんが、「フラット35S」については、一定の性能を満たす住宅について、20年間にわたって0.3%低い金利が適用されるようになりました。それとの「併せ貸」制度を利用するのが、現状、ベストな選択といえます。
前年度の第二次補正予算で、住民税の控除を含め、最大限600万円の住宅ローン減税が実施されます。今年度入居の場合、長期優良住宅は、通常のものに比べて、控除率が1%から、1.2%に上乗せされます。この住宅ローン減税は、今後10年間適用されますので大きいです。
また、100%自己資金で建てる場合でも、投資型減税で控除されます。
建物を建てると登記費用が掛かります。保存登記は、一般住宅が0.15%に対して、長期優良住宅では0.1%に、移転登記は同じく0.3%に対して0.1%に減額されます。
新築時にかかる不動産取得税の課税控除額も、一般住宅の1200万円に対して、1300万円に増額されます。
入居後5年間にわたって、1/2に軽減されます。
まだ未発表ですが、次の優遇策が検討されています。
地震保険料(低くなる)
瑕疵担保保険料(低くなる)

長期優良とそうでない場合では、ずいぶんと差が大きいですね。
いろいろ意見があるでしょうが、およそ考えられる優遇策をすべて注ぎ込んだという感じで、国交省の並々ならぬ覚悟が伝わってきます。
先導的モデルで、さらに200万円の補助金

町の工務店ネットが国交省から採択を受けている、長期優良住宅・先導的モデルによる200万円(最大限)の補助金もイキですか。
イキです。先導的モデルは、この長期優良住宅普及促進法が国会で決議される前に、先行して行われたもので、申請者が、認定基準で示された内容を読み取って、まさに先導的モデルとして国の採択を受けたものです。1000件近く申請されて、新築部門では50件程度の採択ですので、狭き門といえるモデル事業です。

町の工務店ネット関係では、全部で4件も採択を受けたとか?
新築部門で3システム2採択、既存住宅部門で1件、つごう4システムの採択を受けました。快挙とも、奇跡ともいわれています。

長期優良住宅がスタートして、
先導的モデルはどうなるのですか?
国交省の担当官ではないので、確かなことはいえませんが、先導的モデルが開始されるときには、5年間の継続事業といわれています。1回採択されたら5年間有効というのではなく、毎年、先導的といえる内容を盛り込んで申請し、採択を受けなければなりませんのでプレッシャーが大きいですが・・・。
わたしが思うに、長期優良住宅が開始されたことにより、先導的モデルは、技術的にも、制度利用的にも、より高度な内容が要求されるようになり、それを取得することによる価値は、より大きくなるものと思います。

長期優良住宅による優遇策に加えて、
200万円の補助金は大きいですね。
だと思います。





2009/5/28(木)14:29
かずさん
コメントありがとうございます。
これまで住宅の性能表示は、制度こそあれ実際には導入が進んでいませんでした。
今回の政策で再度クローズアップされる形となりましたが、仰る通り、必ずしも性能の高さ=設計のよさ、にはなりません。次回の特集、お楽しみに!
2009/5/27(水)21:32
長期優良住宅の助成策は破格ですね。国交省の本気度が伝わってきますが、性能の高さが、果たして設計の良さにつながるのか、次回更新の特集に期待します。