特集

「小さな家から」という発想。長期優良住宅・その一

2009年05月27日 水曜日
Share on Facebook
このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - 「小さな家から」という発想。長期優良住宅・その一

「小さな家から」長期優良住宅制度がスタート
6月4日から、長期優良住宅制度がスタートします。
日本の住宅を、大きく変える制度といわれています。

町の工務店ネットは、「小さな家から」という発想に立って、この制度に臨むことにしました。3回にわたって特集します。
今回は、その一。

いよいよスタート!


いよいよスタートですね。

そうです。昨年暮れの国会で、「長期優良住宅普及促進法」が、衆参両院とも全会一致で決議され、今年の2月24日に「認定基準」が国交省から告示されて、この6月4日を期して施行されます。

ハテナ
これまで建築するには、「建築基準法」を守ることが義務づけられていましたが、今度の「認定基準」は、「建築基準法」と、何がどう違うのですか?

「建築基準法」は、建築に際し、最低守らなければならない法律です。たとえば耐震等級1相当の性能をクリアしなければなりません。
長期優良住宅は、国がこの住宅は「優良」だと折り紙をつけるもので、義務化されていません。耐震等級でいえば2をクリアしなければならず、建築基準法を上回る性能内容となっています。義務ではなく、つまり国が奨励する建築基準で、これを普及促進するため、いろいろな優遇策が講じられます。これから建築しようという人は、この制度を利用するとしないでは、大きな違いが生じます。

ハテナ
どんな違いがあるのですか?

これが結構あるのですよ。ざらっと挙げてみますね。
  

1.住宅ローンの優遇制度があること

新しくはじまる50年ローン「フラット50」は、長期優良住宅のみに適応するローンです。長期優良住宅の施行日(09.6.4)に合わせて発表された「フラット50」の内容は、まだあまり有利なものとはいえませんが、「フラット35S」については、一定の性能を満たす住宅について、20年間にわたって0.3%低い金利が適用されるようになりました。それとの「併せ貸」制度を利用するのが、現状、ベストな選択といえます。

2.住宅ローン減税の額が大きくなること

前年度の第二次補正予算で、住民税の控除を含め、最大限600万円の住宅ローン減税が実施されます。今年度入居の場合、長期優良住宅は、通常のものに比べて、控除率が1%から、1.2%に上乗せされます。この住宅ローン減税は、今後10年間適用されますので大きいです。
また、100%自己資金で建てる場合でも、投資型減税で控除されます。

3.登録免許税の引き下げ

建物を建てると登記費用が掛かります。保存登記は、一般住宅が0.15%に対して、長期優良住宅では0.1%に、移転登記は同じく0.3%に対して0.1%に減額されます。

4.不動産取得税の控除額の上乗せ

新築時にかかる不動産取得税の課税控除額も、一般住宅の1200万円に対して、1300万円に増額されます。

5.固定資産税も減額されます

入居後5年間にわたって、1/2に軽減されます。

6.その他

まだ未発表ですが、次の優遇策が検討されています。
地震保険料(低くなる)
瑕疵担保保険料(低くなる)

指をだす

長期優良とそうでない場合では、ずいぶんと差が大きいですね。

いろいろ意見があるでしょうが、およそ考えられる優遇策をすべて注ぎ込んだという感じで、国交省の並々ならぬ覚悟が伝わってきます。

先導的モデルで、さらに200万円の補助金

はっ

町の工務店ネットが国交省から採択を受けている、長期優良住宅・先導的モデルによる200万円(最大限)の補助金もイキですか。

イキです。先導的モデルは、この長期優良住宅普及促進法が国会で決議される前に、先行して行われたもので、申請者が、認定基準で示された内容を読み取って、まさに先導的モデルとして国の採択を受けたものです。1000件近く申請されて、新築部門では50件程度の採択ですので、狭き門といえるモデル事業です。

指をだす

町の工務店ネット関係では、全部で4件も採択を受けたとか?

新築部門で3システム2採択、既存住宅部門で1件、つごう4システムの採択を受けました。快挙とも、奇跡ともいわれています。

汗

長期優良住宅がスタートして、
先導的モデルはどうなるのですか?

国交省の担当官ではないので、確かなことはいえませんが、先導的モデルが開始されるときには、5年間の継続事業といわれています。1回採択されたら5年間有効というのではなく、毎年、先導的といえる内容を盛り込んで申請し、採択を受けなければなりませんのでプレッシャーが大きいですが・・・。
わたしが思うに、長期優良住宅が開始されたことにより、先導的モデルは、技術的にも、制度利用的にも、より高度な内容が要求されるようになり、それを取得することによる価値は、より大きくなるものと思います。

笑顔

長期優良住宅による優遇策に加えて、
200万円の補助金は大きいですね。

だと思います。

次のページでは「長期優良住宅の背景」を見てみましょう。

コメント・トラックバック

この記事へのトラックバックURL :
  1. 副編サヅカさんからのコメント

    2009/5/28(木)14:29

    かずさん

    コメントありがとうございます。
    これまで住宅の性能表示は、制度こそあれ実際には導入が進んでいませんでした。
    今回の政策で再度クローズアップされる形となりましたが、仰る通り、必ずしも性能の高さ=設計のよさ、にはなりません。次回の特集、お楽しみに!

  2. かずさんからのコメント

    2009/5/27(水)21:32

    長期優良住宅の助成策は破格ですね。国交省の本気度が伝わってきますが、性能の高さが、果たして設計の良さにつながるのか、次回更新の特集に期待します。

この記事へのコメントRSS

コメントはこちらから!

コメント

以下の記事もどうぞ
no01-2_umegochitop

立春といわれても、まだ冬だよ、といわれる寒波がこの列島を襲っています。けれど、日脚を見ると一日一日伸びていて、木々を見ると芽吹いていて、なるほど立春なのだ、春は立っているのだと思います。

町の工務店ネット町の工務店ネット

住まいネット新聞「びお」は、
町の工務店ネットがお届けしています。

最近の記事

記事を探す

月別

カテゴリー別

タグ別

現代町家

ツイッターtwitter

びおの関連・関心を
タイムリーにつぶやきます!

現代町家現代町家

その家は、前を通る人の家でもある。


ページトップ