旬のコラム
夏も近づく八十八夜
- 小
- 中
- 大

立春から数えて八十八日目の日。
夏も近づく八十八夜
野にも山にも若葉が茂る
あれに見えるは茶摘みじゃないか
茜襷に菅の笠
おなじみの小学校唱歌です。立春から数えて八十八日目は、立夏の3日前です。それで「夏も近づく」といったのです。
この時期は、遅霜が発生します。「八十八夜の別れ霜」「八十八夜の泣き霜」「さつき寒」などと言われます。急に気温が下がって、農作物や果樹の栽培に大きな被害を与えることがあります。
八十八夜は日本独自の雑節で、まさにお茶のためにつけられた雑節です。雑節とは、二十四節気とは別に、季節の変化の目安となる特定の日をいいます。節分・入梅・半夏生・二百十日・土用・彼岸などがあります。二百十日は立春から数えて210日目で、台風がくる時期にあたります。
八十八夜に摘んだお茶は上質といわれますが、実際には、茶産地の気候によって左右されますので、正確に八十八夜に従っているわけではありません。
八十八夜に摘まれるお茶が、古来より不老長寿の縁起物とされるのは、一番茶(新茶)だからです。お茶の新芽には、冬を越えて蓄えられた成分が溢れており、お茶の旨味のもととされるテアニンなどの成分が豊富に含まれているからです。
日常、お茶を飲むようになったのは大正時代から
今では緑茶を飲むのは普通のことだけど、日常、お茶を飲むようになったのは大正時代からだといわれています。お茶の歴史は1200年になります。お茶は、平安時代には貴重品で、貴族の儀式や行事の時に飲まれるものでした。その当時は、茶を火にあぶってから粉末にして、湯に入れて煮たとのこと。江戸時代になって煎茶が普及し、庶民の間にも広まりました。しかし、庶民の口には遠く、大正時代までは特別の日に飲むものでした。
新茶と一番茶は同じ
新茶は、その年の最初に生育した新芽を摘み採ってつくったお茶をいいます。「新茶」と「一番茶」とは同じお茶のことで、呼び方が違うだけです。一番茶は、二番茶、三番茶と対比して使われます。一番茶(新茶)は、二番茶、三番茶に比べて、カテキンやカフェインが少なく、旨み、甘みの成分であるアミノ酸(テアニン)が多いのが特長です。
霜なくて曇る八十八夜かな[正岡子規]
住まいネット新聞「びお」住まいを予防医学する本
お茶の種類とおいしい入れ方
http://www.bionet.jp/2009/04/ocha/






コメントはこちらから!