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興味津々

興味津々・No.048

2009年03月11日 水曜日
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水生ゴミを土に埋めておくと、いつの間にか消えている。汚水を川に流すと、これも知らぬ間にきれいになっている。これらは、土や川に棲息するバクテリアの働きによるものである▼しかし、プラスチックや発泡スチロールが混入していると、生ゴミは分解されない。また、護岸をコンクリートで固めた川では、バクテリアが棲み難いので汚水は浄化されない。バクテリアは、何にでもパクつき、どんな場所でもしぶとく棲息しているようにみえて、実はデリケートである▼下等動物と疎まれるバクテリアであるが、生物が土や水のなかに棲息している星は、いまのところ地球しか認められない。探査機バイキングによって火星にも土のような物質があることは分かったが、しかしそれは岩石の風化物のような物質であって、滋養に富んだ地球の土とは根本から異なるものである▼土のなかに埋めた生ゴミは、臭いさえ消し去る。それは土中の腐植が、一種の活性炭のような役割を果たし、腐敗臭など悪臭の分子を吸着し、臭いを消し去るからである▼ミミズなどの土壌動物は、植物遺体を粉砕し、土壌との混合・攪拌を促がす。それによって、土壌中の通気・保水・排水(透水)が高められ、孔隙を深め、酸素の供給量を増やし、それがまたバクテリアの活動を促すのである。肥沃な土地とは、そんな土壌動物やバクテリアがイキイキと働いている土のことをいう▼家庭で生きた土をつくるため、コンポストを設ける人が増えている。コンポストは、生ゴミを使って生きた土を培養するための堆肥づくりの装置である。手間が掛かるが、やりだすとこれが結構おもしろい。実感されるのは、生命ワールドとしての地球である▼水の中に生きるバクテリアは、暗くて酸素の乏しいところに蠢くものもいれば、明るく酸素の多い場所を好むものもいる。それぞれ自分に合った食物と、酸素濃度が保たれている場所に棲みついて、汚水を食し、分解してくれる▼しかしいま、自然の持つ治癒力は限界にきている。さまざまな汚水対策が講じられているものの、人間が吐き出す汚れの質と量に浄化力が追いつかない。世界の水使用量は増える一方で、ここ100年間で9倍以上に膨れ上がった。その分、汚れの量も増大している▼この大量の水が各戸の住宅のなかを流れているのである。水は地球の血液である。この血液が家を汚し、水循環に重大な支障を来たしているのである。せめて自分が汚した水くらいは、きれいにして地球に還したいものである。

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