興味津々

興味津々・No.039

2009年01月27日 火曜日

はたき前回の更新に、日本で50年住宅ローンがこの春にも開始されるということで、ドイツの100年ローンについて触れられていた。かつてドイツで行われたこの長期住宅ローンは、無利子100年返済というもので、毎年元金1%という考えられないものだった▼何故、こんなことがドイツで行われたのか。それは、ドイツにあって住宅は、社会福祉そのものであったからである▼第二次大戦によってドイツは、日本と同じように焦土と化したが、戦後復興にあたって、西ドイツの初代連邦首相コンラート・アデナウアーは「すべてを住宅建築へ」と訴えた。何にも優先して、ドイツでは住宅建設に力が注がれたのである▼これに対し、日本の戦後復興は対照的なもので、鉄と石炭の傾斜生産による経済復興に力が注がれた。向こうはヨーロッパで、こちらはアジアだからなのかと思うけれど、それにしても彼我の違いは甚だしいものがある▼日本には、居住福祉の思想が希薄である。それは派遣社員の寮からの追い出しに顕著であって、マスコミはこれに同情し、酷い、と書くけれど居住福祉の本質に関わる問題として書かれていない。同情は、ほかに事件があると、そちらに目が移ってしまい、もうケロリと忘れてしまうことになる。あれは年末年始の事件なのではない筈だ▼今回の一連の住宅政策も、景気刺激策という色が濃く、これは戦後ずっとやられてきたことであった。業界はぬか喜びするが、長いスパンでみると受注の乱高下を生んでいて、恒常的なものではなかった▼その点で、今回の長期優良住宅が、どのように日本の居住福祉を呼ぶのか、期待と疑念が交差しているところである。

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