特集

鰤の話

2009年01月10日 土曜日
Share on Facebook
このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - 鰤の話

鮭(さけ)文化と、鰤(ぶり)文化

ブリとサケを調べていると、フォッサマグナによって東西が分けられ、という記述が多いことに気づきます。東は赤身魚、西は白身魚の文化圏という説や、ウナギの背開き腹開きの違い、肉を鍋で焼くすき焼と肉を煮る牛鍋の違い、お雑煮の丸餅・角餅、味噌(白・赤)・醤油(濃い口、薄口)、だし(昆布・丸干し・鰹節など)の違い等々。
法医学者の古畑種基(下山事件などで有名な古畑鑑定の古畑さん)によると、東日本にはB型の血液型が多く、西日本にはA型が多いといいます。25万人のサンプル調査をもとにした指紋調査では、東には蹄状紋が多く、西は渦状紋が多いといいます。俄かには信じられないような話ですが、それらとフォッサマグナに相関性があるのでしょうか? 俗説に過ぎないのでしょうか?
確かに、中央日本を南北に走るフォッサマグナ(中央構造線)は、地質構造上、日本列島を二分します。その西縁は糸魚川・静岡構造線です。
フォッサマグナというと、この糸魚川・静岡線とだけ思っている人が少なくありませんが、糸魚川・静岡線はフォッサマグナの西縁に過ぎず、全体としていうと、東縁までの間の「面」を言います。「線」ではありません。西縁は構造線が露出している場所があって目立ちます。そのため、フォッサマグナというと糸魚川・静岡構造線と思う人が多いようです。信濃と遠江を分ける青崩峠に立つと、この構造線が露出していて、飛騨ブリの終着点の遠山郷は、その真上に位置しています。

wikipediaより 薄い赤色の部分の西端が糸魚川静岡構造線。

wikipediaより 薄い赤色の部分の西端が糸魚川静岡構造線。

東縁については、いろいろな説があります。
直江津・小田原構造線が有力ですが、柏崎と千葉県銚子を結ぶライン説、上越と銚子ライン説、新発田と小出を結ぶラインとする説もあります。いずれにしても、そのあいだは200万年前まで海溝(大きな窪み)だったわけです。
本州が海溝で分かれていたことが、その後の日本の歴史にどういう影響したのか、おもしろいテーマでありますが、ここではフォッサマグナを境にして、東側にサケ文化圏が、西側にブリ文化圏が、いかにして形成されたかについて述べることにします。

コメント・トラックバック

この記事へのトラックバックURL :

この記事へのコメントRSS

コメントはこちらから!

コメント

以下の記事もどうぞ
  • まるごと使いたい・白菜の話

    鍋物・炒め物・漬物…さまざまな料理に使えるおなじみの野菜、白菜。「旬のデータ・冬の野菜」にちなんで、白菜のお話です。
    2009.12.7
    hakusai_1
  • 火の話 その2 家で火を愉しむ

    照明、暖房、調理…火はその座をことごとく電気に置きかえられてきました。 それでも火を手放さない人、あえて火を手に入れようとする人もいます。生活の中に火があると…
    2011.12.12
    fire2-top
  • 暦の話—2月はどうして28日までなのか。

    2月はどうして28日までなの? 1年はどうして12ヶ月なの? 1年はどうして365日なの?
    2010.2.24
    koyomi
no01-2_umegochitop

立春といわれても、まだ冬だよ、といわれる寒波がこの列島を襲っています。けれど、日脚を見ると一日一日伸びていて、木々を見ると芽吹いていて、なるほど立春なのだ、春は立っているのだと思います。

町の工務店ネット町の工務店ネット

住まいネット新聞「びお」は、
町の工務店ネットがお届けしています。

最近の記事

記事を探す

月別

カテゴリー別

タグ別

現代町家

ツイッターtwitter

びおの関連・関心を
タイムリーにつぶやきます!

現代町家現代町家

その家は、前を通る人の家でもある。


ページトップ