武山倫の調べるカタログ
第四章:室内その1
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再録「珪藻土を調べる」
化学物質の危険性は年々表面化されつつあり、様々な心配が日々の生活に何気なく潜んでいることがわかるようになってきました。
珪藻土はその効果の素晴らしさから、健康建材として大きな注目がよせられており、いずれのメーカーのカタログも珪藻土の特性や、自社製品の特長や素晴らしさがわかりやすく説明されています。
その効果には思わず頷かされるものばかりなのですが、同時に全てにおいて“良いことのみ”な宣伝にも気付かされます。
自社製品をアピールすることはメーカーとして、当然のことですが、ユーザーにとっては最終的に「だから何が良いのか?」「何を以ってよしとすれば良いのか?」という漠然とした疑問が残るばかりであり、それでもユーザー自身が選択するほかありません。
今回は、販売メーカーの宣伝傾向別に以下を選定しました。
-
1 四国化成
珪藻土製品大手。製品の性能に対して明確な明示がなされ、サンプルの種類も豊富。
大手製品を分析する -
2 EM MAX
様々な情報を提示し、それに伴う高い吸放湿性能を持っている。
自信作を検証する -
3 日本化成
ユーザーに対してのアピールが控えめで宣伝の内容が最もシンプル。
おくゆかしさを検証する -
4 アトピッコハウス
カタログに使われている色使いや絵が素朴で、思わずホッとしてしまう。 しかし大手メーカーとは対照的なまでに数値データの明示に固執していない。
感覚で売られる商品を検証する -
5 日本ケイソウド建材
15年前から珪藻土の性能に着目し、一本で取り組んでいる。 宣伝の内容は最も独創的、かつ製品への情熱が最も感じられたメーカー。
情熱のかたまりを検証する
測定について
- サンプル
- 各メーカーから送付されてきた塗り見本を使用(珪藻土及びシーラー材を同時に分析する)
- 持ち込み方法
- メーカーから送られてきた状態のまま、東スリーエスへ搬送
- 検査の概要
- 各サンプルを粉砕採取して300℃に加熱し、発生したガスをGC/MS(ガスクロマト質量分析計)で検査確認
- 前処理
- 粉砕した試料の粉目メッシュの均一化(ふるい分け)
重量を計測し、充填する(結果は、毎グラム辺りで評価)
充填後、常温(25℃)で窒素ガス洗浄
GC/MS(ガスクロマト質量分析計)とは
GC/MS(ガスクロマトグラフ−質量分析計)は、分析するサンプル内の物質から目的成分を分離するガスクロマトグラフ部分と、分離された目的成分を分析する質量分析計部分に分けられます。
クロマトグラフは、細い管の中を測定対象の物質がガスなどの移動相と共に通過するとき、カラム内の物質(固相)により通過を阻害されることにより通過時間に差が出ることにより、目的成分の分離を行います。
質量分析部は、分子にエネルギーまたはイオンなどをぶつけることにより、分子の途中の部分を切ってイオン(フラグメントイオン)とし、それぞれのフラグメントイオンを分子量ごとに検出することにより測定します。

GC/MS(ガスクロマト質量分析計)
精度と利点
GC/MSは非常に微量な成分まで測定することができ、一般にナノグラム単位(百万分の1グラム)までの測定が可能です。
この分析法の最大の利点は、分析対象が多いところにあり、基本的にガス化できる物質なら測定ができます。今回は珪藻土及びシーラー材に含有している揮発成分を測定しました。
実験の手順
検査開始日 2007年7月18日
東スリーエス株式会社 研究開発部にて調査/採取
1.検出準備

裁断された塗り見本

裁断した見本を規定量はかり、試験管(チューブ)に詰める

試験管に詰めたサンプル
2.検出開始

サンプルを分析計にはめる。ここからチューブが機械に装填され、検査が始まる。
3.検出中

内部に装填されたチューブに300℃の熱が加えられ、裁断されたサンプルから揮発物が立ち上る。写真のホースは揮発物が隣のカラム部へ移動するための通り道。

一見、エナメル線に見える極細の管、カラム。伸ばせば60mもの長さになるカラムの内側を揮発物がゆっくりと通り、生じる時間差から各成分が分離、検出されてゆく。
成分の検出までが7時間。検出した成分の綿密な分析終了は24時間。
実験結果
- ちょっとごあいさつ
- シックハウスの問題
- ホルムアルデヒドの計測
- ハードとソフトの問題
- 気密測定
- 再録「珪藻土を調べる」






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