武山倫の調べるカタログ
第四章:室内その1
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- 中
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- ちょっとごあいさつ
- シックハウスの問題
- ホルムアルデヒドの計測
- ハードとソフトの問題
- 気密測定
- 再録「珪藻土を調べる」
ちょっとごあいさつ
調べるカタログを担当している武山です。先日ようやく「長期優良住宅促進法」が、いくつかの修正点を以て、衆議院を通過しました。業界は今、「二百年住宅」の話題でもちきりです。「長期優良住宅促進法」に基づく「超長期住宅先導モデル事業」は、「いいものをつくってきちんと手入れして長く大切に使う」というストック社会における住宅のありかたについて、具体の内容をモデルの形で広く国民に提示し、技術の進展に資するとともに普及啓発を図ることを目的としています。
平成20年度第1回提案募集は、「住宅の新築」「既存住宅の改修」「維持管理・流通等のシステムの整備」「技術の検証」「情報提供および普及」の部門で、平成20年4月12日から5月12日まで公募が行われ、603件の応募があり、24件の「新築戸建システム」が採択されました。第2回提案募集は、平成20年8月1日から9月12日までの期間の公募で応募総数は325件、その4分の3が「住宅の新築」部門だったそうです。すでに報告があったように、11月19日付けで、第2回提案募集の採択案の発表がありました。応募数の最も多かった「新築戸建システム」では、26件の採択があり、「町の工務店ネット」が提案した3案とも無事採択されるとともに、第2回提案募集で、国からの期待度の高かった「既存改修」の分野に、岐阜県立森林文化アカデミーの三澤文子さんと共同提案を行った『木造建築病理学・「既存ドック」システム』が採択され、「町の工務店ネット」は、既存改修についても「先導モデル」の手法を持つことができています。
「町の工務店ネット」に関わる一員として、9月12日応募から、11月19日の発表まで、はらはら・どきどき、原稿に手がつかない状況でした。今回の「先導モデル」への提案では「建設建物を調べる」ということをひとつのキーワードにしていることもあって、その方法、道具についてもこれから触れていかなければなりません。皆さんと一緒に考えていくことを前提に、話題提供を続けていきたいと思っています。よろしくお願いいたします。
「町の工務店ネット」にあっては、採択棟数を確実に消化し、その成果を公開することで、今後5年間続くと言われている「超長期住宅先導モデル事業」において常に先導的位置にあってほしいと思っております。この場をお借りしてエールをおくりたいと思います。
「いいものをつくってきちんと手入れして長く大切に使う」
ということは、建築では常にあたりまえのことでした。しかし、価値観は時代に流される一面もあり、「いいもの」というのが難しくなってきています。美しいというような(機能美も含めて)藝術的な価値はもとより、数値化できる「性能」など価値観が多様化するなか、ヨーロッパでは、人間第一主義を背景に、健康問題が重視されています。食品が手はじめに注目され、自然食品中心のスーパー、レストランが普及し、それを追う形で、家具類・子供用おもちゃ・子供服が、一般成人用衣類が、と広がりこの考え方は住宅へたどり着きました。住む人のための住宅、中に住む人自身の健康、健全(経済的ストレスから守る)を一番のテーマにして取り組む建築方法がヨーロッパで進められているバウビオロギーです。この思想は米国のLOHASと同じように、単に環境に配慮するだけでなく、家族や地球の健康、社会の将来(持続可能であること)にまで関心を持っているという点において「建築を予防医学する」手法の先達と見ることができます。バウビオロギーの考え方はヨーロッパ全土に広がり、ポピュラーな建築思想となりました。そのような潮流を背景に、いま世界は新しい木造の創出に向かっています。バウビオロギーエコロジー建築にとって「自然素材・生物素材」である木材は魅力的な素材であり、再生可能な森との関係の中で、新しい「木造」の模索が始まっています。無農薬野菜のような高性能住宅を、誰もが何処でも実現できる手法のひとつとしてリファインするとすれば、最初の仕事は、素材のありかたとその調達方法を再構築し、日本の木を活かすことを考えることだと思います。
と、ちょっと勢いが余りますが、さっそく【建築】を調べるに着手します。
ひとことで「建築を調べる」と言いましたが、これはなかなか大変なことです。
建設建物を調べる…となると「非破壊検査」を無視することができません が
ちょっとたいへんなので「非破壊検査」については先送り、お楽しみに残しておくことにしています。まずは分かりやすく、「びお」的に、すぐにでもやってみれそうなことから着手することにしました。
【その1】として、【室内環境】 IAQ (Indoor Air Quolity)をとりあげます。と言っても今回は「びお」的に、わかりやすい「ホルムアルデヒド」と、自然換気回数に直結する「気密性能」の二つです。
室温や気温を調べることは「環境計測」の第一歩です。世の中には「環境計測」をうたい文句にしている会社がたくさんあります。
彼らの業務内容を見てみると
- 土壌調査
- アスベスト診断測定
- シックハウス・シックスクール調査
- 排ガス・環境大気測定
- 水質測定
- 廃棄物・ゴミ質測定
- 騒音・振動測定
- 作業環境測定
- 悪臭測定
- ダイオキシン測定
と、さまざまなものを調べているようです。
ガスクロマトグラフなどの高価な機械が必要となる分析は置いておいて、ここでは「びお」的に調べることのできる項目と、その道具に触れたいと思います。
- ちょっとごあいさつ
- シックハウスの問題
- ホルムアルデヒドの計測
- ハードとソフトの問題
- 気密測定
- 再録「珪藻土を調べる」






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