興味津々

興味津々・No.026

2008年11月22日 土曜日
Share on Facebook
このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - 興味津々・No.026

洗濯板麻生内閣の第二次の景気対策で住宅が取り上げられ、住宅取得者に対する所得控除を、現行160万円から600万円に拡充する案が打ち出され、さらに住民税10万円の軽減まで検討されている▼国会上程は、来年早々に開会される通常国会と決められたようだが、すでに末期的な症状を呈しているこの内閣に、それを実現する力があるかどうかは分からない▼もしこれが実現されるなら、住宅業界にとっては朗報であるが、この景気刺激策というやり方が、長い目でみて有効かどうか検討してみなければなるまい▼プラザ合意を受けて、前川リポートが出て、それからというもの、住宅が内需拡大に果たした役割は大きかった。景気対策上、思い切って預金を吐き出させるのに、最も手っ取り早い方法と考えられ、住宅建設が増えれば、関連需要も喚起できて、その波及効果は減税よりも高かった▼今回もまた、世界同時不況の中、景気を押し上げる有効策として浮上している。しかし、業界の持続的発展という見地からするとどうなのか▼これまで、景気刺激策として住宅が取り上げられる度に、工務店の受注は乱高下した。良き建築仕事を重ねることが、その工務店の伸張に結びつくのが理想であるが、工務店はこの受注の乱高下に翻弄され、悩ましい状態に置かれたことも、一方の事実である▼減税があるときと、消費税率が上がるときは駆込み受注があって、工務店も一時的に救われる。しかし、そこで取り込むと、それは受注の先食いになり、やがて凹むことになる。この受注の乱高下は、工務店にとって好ましいこととはいえないのだ▼しかし、業界にとって政府資金の注入は、ある意味、麻薬的効果を持っていて、薬が途切れると欲しくなる性格を持っている。結局、住宅は建てられる人には建つのであり、建てられない人にはきびしいのである▼今、深刻な世界不況の中で、住宅減税がどれだけ効くのか不安を持っている。これだけ思い切った「薬物投与」を持ってさえ、簡単には上向くまい、と指摘する声もある▼年金や雇用などの将来不安が、日本の住宅建築を押し上げてきた中間層を直撃しており、それが今後の新築行動にブレーキを掛けるものと考えられるからであろう▼それでも家を建てられる人に、この工務店ならと思ってもらえるものを提供できないと、工務店は生き続けられないのではないかと覚悟をいう工務店がある。

コメント・トラックバック

この記事へのトラックバックURL :

この記事へのコメントRSS

コメントはこちらから!

コメント

以下の記事もどうぞ
  • 興味津々・No.039

    前回の更新に、日本で50年住宅ローンがこの春にも開始されるということで、ドイツの100年ローンについて触れられていた。
    2009.1.27
    kyomi039
  • 興味津々・No.003

    ファーマーズマーケットが盛んである。直訳すると「農家市場」ということになるのだろうか。◆出店者が自ら生産もしくは採取したもの、あるいは加工したものを持ち寄り販売…
    2008.7.29
    kyomi003
  • 興味津々・No.062

    注文住宅を請け負っていた中堅ハウスメーカーの倒産が相次ぎ、多額の前払い金を支払った施主の被害が大問題になっている▼建売住宅やマンションの購入では、仮にメーカーが…
    2009.5.21
    hands
no01-2_umegochitop

立春といわれても、まだ冬だよ、といわれる寒波がこの列島を襲っています。けれど、日脚を見ると一日一日伸びていて、木々を見ると芽吹いていて、なるほど立春なのだ、春は立っているのだと思います。

町の工務店ネット町の工務店ネット

住まいネット新聞「びお」は、
町の工務店ネットがお届けしています。

最近の記事

記事を探す

月別

カテゴリー別

タグ別

現代町家

ツイッターtwitter

びおの関連・関心を
タイムリーにつぶやきます!

現代町家現代町家

その家は、前を通る人の家でもある。


ページトップ