設計のみつくろい
三角出窓(中野晶子)
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白銀の世界で一工夫 [三角出窓]

平面図で三角形ではありません。側面図で三角の出窓です。
出窓を屋根材だけで作れないかと考えたのは、「グレーチング・スロープ」(『設計のみつくろい』http://www.bionet.jp/mitsukuroi/gratingslope/)でも紹介しております八ヶ岳のセカンドハウスで、せっかく雪下ろしの手間要らずという事で屋根を工夫しているのに、出窓の小さな屋根に雪が積もったら嫌だなーと思ったからです。

長年愛用している天窓のメーカーの部材とトタン屋根(ガルバリウム鋼板)が主役の出窓です。手を伸ばせば操作できる高さで、空に向かったガラス面が教えてくれる外の様子は、鳥の飛翔空間を切り取ったような高さがあります。地面は見えません。隣の目線もずれています。大工と屋根屋が作る出窓には、外壁がないと言ってもいいでしょう。
この三角出窓の視界が気に入って、都内の密集地に応用して、北側斜線ぎりぎりの屋根に天窓を低い位置に組み込みました。お隣の窓辺の視線をかわす事ができ、空と対話できるので、近隣が太陽と月と星ということになります。ついでに高いところにたまる屋内の熱気と臭気を逃がすこともでき、24時間換気扇を回すよりはるかにリーズナブルです。
1952年東京生まれ。1976年東京芸術大学美術学部建築科卒。同年~1978年亀倉雄策デザイン研究室勤務後、1980年中野晶子建築設計室を開設。1983~85年東京工業大学建築学科・茶谷研究室に勤務。2002年本庄晶子建築設計室主宰、現在に至る。2007年第七回OM地域建築賞特別賞受賞。
書著:2000年『男と女の建築家が語る/家づくりの話』(丸谷博男・中野晶子共著 工業調査会)






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