興味津々
興味津々・No.013
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大阪と東京では、夏のセミの鳴き声が違うという。夜明けを待ち構えていたようにけたたましく鳴くのは同じだが、大阪のそれは「シャー・シャー・シャー」と鳴き、関東のそれは「ジージー」と鳴く。クマゼミとアブラゼミの違いである▼もっとも、30年前までは大阪でもアブラゼミが鳴いていた。それがクマゼミと入れ替わり、今ではクマゼミ一色になっている▼クマゼミは、これまで箱根の山を越えられなかったといわれている。10数年前「クマゼミ」が「日比谷公園」で発見されたという記事が新聞に出て、その後、千葉県や茨城県でも発見されるようになった。日本海側でも、福井が北限といわれていたが、金沢で鳴き声が聞かれるようになった▼民間気象情報会社ウェザーニューズが、このほどクマゼミの分布を調査する『全国一斉クマゼミ調査』を実施し、一般から寄せられた1793件の情報をもとに、クマゼミの生息の状態をまとめて発表した▼それによると、伝えられている千葉、茨城だけでなく、従来生息範囲外とされた栃木、群馬、新潟、石川、長野などでも生息が確認された▼クマゼミは、平均気温が8月でいうと摂氏25.1度、1月で3.0度を超えると生息可能とされる。クマゼミの北上は、関東圏の気温上昇が起こり、クマゼミが生活できる生息域が北上したことを裏付けたことになるわけで、現在の東京は70年代の大阪に匹敵する暑さになっているといわれる▼実は、1990年に大阪で100万匹のクマゼミが大発生したことが報じられている。NHKテレビの「スペシャル」でも取り上げられ、当時、大きな話題となった。この大発生の理由は、大阪の平均気温が1度上昇したことによる▼今回のリポートは、関東圏において、地球温暖化と環境破壊の影響で、温暖化と乾燥化が進んでいることを示している。たった1度というなかれ、セミの世界では一方が絶滅し、一方が大繁殖することになるのである。大阪のクマゼミは、日中の鳴き声が夜行化しているという。






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