興味津々

興味津々・No.012

2008年09月13日 土曜日
Share on Facebook
このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - 興味津々・No.012

かさ「天災は忘れた頃にやってくる」と言ったのは、随筆家であり物理学者だった寺田寅彦だった。最近の天災は「忘れた頃」ではなく、「またか」という連続である。豪雨の被害もそうだが、途方もない大地震がスマトラや四川で起こっており、日本でも毎年のように大地震が起こっている◆最近判明したところによると、四川大地震はインドプレートの巨大な力が引き起こしたといわれる。今回の震源地とされる龍門山脈は、チベット高原の東の縁にある。この高原はインドプレートがユーラシアプレートにぶつかって生まれたものである◆インドプレートの力は絶えず北東に作用していて、このエネルギーが龍門山脈で放出されたのが、今回の地震である。震源の深さは地下約15キロ、震源は浅く、活断層が幾筋にも走っており、山地であったことが被害を大きくしたといわれている◆地球の誕生以来、この星の内部で起こっている凄まじいエネルギーが、ちょっと顔を出したのが四川大地震である。地球内部の地層への露見ということでは、活火山がその代表であるが、日本列島を走っている中央構造線が露頭し、よく観察できる場所として知られるのが長野県下伊那郡大鹿村と、三重県松阪市飯高町月出にある◆共に日本の地質百選に選ばれているが、大鹿村の場合は博物館まで設けられている。中央構造線を観察できる博物館自体めずらしい存在といえる。大鹿村を南に下ると青崩峠があり、ここもフォッサマグナが剥き出しになった状態をみることができる◆大桑村の博物館は車で行けるが、青崩峠は歩いてしかいけない。けれどそこは柳田國男や折口信夫が通っている道でもあり、無気味に青いガレが、絶え間なく谷に向かって崩落している模様を見ながらの峠越えは興趣に満ちており、否が応でも地球内部に目が向くことだろう◆ところで、四川大地震の余震は、この9月1日までに27000回余も起こっており、そのうちマグニチュード6以上が8回も起こっている。スマトラ島沖で起こった地震はマグニチュード9.3だった◆つい先日、静岡県浜岡原子力発電所で予想される東海地震を想定して訓練がなされた。想定されるマグニチュードは6だった。そこは海溝型地震の只中に位置し、同時に日本海の糸魚川から、大桑村、青崩峠を通って相良に至る中央構造線に位置する場所でもある。地球内部の力が、このあたりでどう放出するのか、事後、決して「想定外」と言ってほしくない。

コメント・トラックバック

この記事へのトラックバックURL :

この記事へのコメントRSS

コメントはこちらから!

コメント

以下の記事もどうぞ
  • 興味津々・No.015

    汚染米の問題は、底なしの様相を呈している。カビや農薬に汚染されたミニマムアクセス米が、何故に無防備にこの国に入ってきたのか、それを正確に知っておきたい
    2008.9.28
    kyomi015
  • 興味津々・No.033

    静岡県御前崎市の浜岡原子力発電所の1号機と2号機が解体され、代わりに最新の原発を一基建てる計画が発表された
    2008.12.27
    kyomi033
  • 興味津々・No.025

    今回の更新で、「超高層マンション」が特集されており、その中で大友克洋のSF『AKIRA』のことが語られている。超高層マンションがスラム化し、地上30階以上は空き…
    2008.11.17
    kyomi025
no01-2_umegochitop

立春といわれても、まだ冬だよ、といわれる寒波がこの列島を襲っています。けれど、日脚を見ると一日一日伸びていて、木々を見ると芽吹いていて、なるほど立春なのだ、春は立っているのだと思います。

町の工務店ネット町の工務店ネット

住まいネット新聞「びお」は、
町の工務店ネットがお届けしています。

最近の記事

記事を探す

月別

カテゴリー別

タグ別

現代町家

ツイッターtwitter

びおの関連・関心を
タイムリーにつぶやきます!

現代町家現代町家

その家は、前を通る人の家でもある。


ページトップ