興味津々
興味津々・No.008
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24日に北京オリンピックが閉会した。今回、金メダルの断トツ一位は中国で、その度に聞かされるのが中国の国歌「義勇軍行進曲」である◆この国歌は、作詞は田漢(Tián Hàn)、作曲は聶耳(Niè Ěr)である。元々は1935年に作られた抗日映画「風雲児女」の主題歌で、1949年に暫定的に国歌として制定されたものである◆田漢は劇作家であり、密かに獄中から送られた歌詞を作曲したのが聶耳だった。聶耳は当時、日本に滞在していた。聶耳はこれを作曲した後、湘南の鵠沼海岸で水死する◆1954年に藤沢市民有志により、湘南海岸公園に、聶耳の記念碑が建立された。記念碑のデザインは、建築家の山口文象が行った(台風で倒れ、今のものは二代目)◆当時、日中友好の声はか細いものであったが、人民中国の国歌作曲者聶耳を顕彰しようという日本人がいたのである◆田漢の詞はまことに激烈である。「我們万衆一心、冒着敵人的炮火、前進!冒着敵人的炮火、前進!前進! 前進!進!」(我々すべてが心を一つにして、敵の砲火をついて進め!敵の砲火をついて進め!進め! 進め! 進め!)◆文化大革命で田漢が失脚したため、この詞は一度変更された。そのときの詞は「我們万衆一心、冒着敵人的炮火、前進!」の部分が、「我們千秋万代、高挙毛沢東旗幟、前進!」(永遠に毛沢東の旗を高く掲げて進め!)というもので、今は元の詞に戻っている◆北京オリンピックの表彰式では、この国歌が流されるが、それに合わせて選手も中国人の観客も歌っている。しかし、今の中国にとって「前進」が意味するところは、まったく異なっていて、文明の限りない成長に向けての前進である◆文明の成長には限界があり、それは1972年にドネラ・メドウズさんが『成長の限界――ローマクラブ「人類の危機」レポート』で報告したことだった。「迫り来る危機の時間の問題」に気づくことで、世界は大きく変わった◆もう「前進!」と言わなくていい、スローに行こうということに、わたしたちの隣国はいつ気づくのだろうか。






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