住まいを予防医学する本

建築家・永田昌民さんの庭の草花

2008年07月20日 日曜日

永田さんの奥さんがまとめた、我が家の庭の草花。

はじめに

樹は落葉樹に極まると思っています。
春の芽吹き、やわらかな葉がつくる夏の緑陰、
秋の紅葉、葉を落とした樹から授かる日のひかり。
日本の四季を1本の樹から感じることができます。
さらに雑木であればなおさらよい。
細かい葉や枝が軽やかです。
庭木は雑木を、草花は山野草を主にして
園芸種にはご遠慮いただきました。
最近は日本の原種に近い外国の植物が
入ってきていますが、これもできるだけ除きました。
なぜそこまでこだわるのかと言われますが、
できるだけ自然の状態のままに
しておきたいと思うとそうなってしまうのです。
だから、いくら大事にしていても
環境が合わなければ消えてしまうし、
なにもしなくてもどんどん増えていくものもあります。
昨今のような合わない環境に置かれて
四苦八苦するのは私だけで結構。
せめて植えられてしまったら
自分で動くことのできない植物たちには、
できるだけ合った環境をと思っています。
(永田佑子)

配置図

下里の家配置

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この家は、建築家・永田昌民さんの自邸です。
敷地は、幅2.5m・長さ15mを超える細長いアプローチの先に開ける、旗竿のような形をしています。アプローチは「近づく庭」。雨の日に木々の雫を避けて濡れることなく玄関にたどりつくことは先ず不可能でしょう。それくらいたくさんの植物の間を通り抜けた先に、住まいが広がります。
一般に、旗竿状の敷地は、そうでない形状に比べて設計も難しく、敬遠されがちな地形です。しかし永田さんは、その竿にあたる土地に植物の世界をつくることをここで試みました。
庭のデザインは、田瀬理夫さん(ランドスケープデザイナー・プランタゴ主宰)とのコラボレーション。街に緑を提供していく試みは、永田さんの最近の仕事に多くの例を見ます。区画割の都合を違う価値に変えて「豊かな街並み」を想う永田さんの実験のひとつです。

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